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濃厚接触“疑い”、隔離期間「6日間」でガイドライン変更検討。NPB・Jリーグ新型コロナ対策連絡会議

NPBの斉藤惇コミッショナー(左)と Jリーグの村井満チェアマン(右)(2020年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

専門家チームは、過去と大きく異なるオミクロン株の特徴を踏まえたガイドライン見直しを提言。

 第47回「NPB・Jリーグ新型コロナウイルス対策連絡会議」が1月24日に行われ、会議後にオンラインによる記者会見が行われた。同ウイルスのオミクロン株の感染者が増加しているが選手ら若年層の重症者は抑えられている状況を受けて、Jリーグは現在も活動中、プロ野球は2月1日から始まるキャンプでの対策などについて話し合われた。

 そのなかで専門家チームの舘田一博氏(東邦大医学部)は過去の株とは明らかに特徴の異なるオミクロン株への対策について、次のように説明した。

「(今回の会議で)今まであったガイドラインを含め、オミクロンの特徴を理解し変えていかなければいけないことを共有できたと思います。オミクロン株は感染の広がりは早いものの、特に選手のように若く基礎疾患のない人であれば重症化する確率は低いことが分かっています。もちろん高齢者をはじめ注意しなければいけない点もあります。

 感染制御の効果を最大限に発揮し、社会経済のダメージを最小限にするような対策、NPBとJリーグの活動をできるだけ通常どおりできるような仕組みを、そういう検査、行動変容を考えていく必要があるのではないかと思います」

 Jリーグとプロ野球は定期的な検査を実施していくなか、無症状でも陽性例が出ている。一方、いずれも症状は軽いもののアルビレックス新潟のような大規模なクラスターもまた発生している。ただ、それぞれのチームを不安に陥れているのは、むしろ、オミクロン株そのものより、濃厚接触者は10日間の隔離が必要とされる点。ウイルスよりも、その措置のほうが“脅威”となっている。

 専門家チームの座長を務める賀来満夫氏(東北医科薬科大医学部)からは、マスクなしの会食、食事がやはり一番の感染リスクであることも報告された。

 また、NPBの斉藤惇コミッショナーによると、保健所の規定をもとに独自の基準で定めている濃厚接触「疑い」の選手・関係者の隔離期間について、専門家チームから6日間へ短縮する提案を受け、それを踏まえ、ガイドラインを変更する意向が示された。

 Jリーグの村井満チェアマンもこの会議後、J1・J2・J3それぞれに分かれて感染症対策の最終確認をすると説明。同じくガイドラインの変更をすると明かした。一方、すでに決定している各クラブによる週2回の抗原検査の運用は継続するとのことだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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