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【浦和】日本代表DF酒井宏樹が語った「強いこだわり」。勝利へ向かう仲間のため、鮮明なまでの闘う姿勢

浦和の酒井宏樹。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

副キャプテン就任について問われ、「僕はキャプテンやリーダーではないけれど」。

[FUJI FILM SUPER CUP] 川崎 – 浦和/2022年2月12日13:35/日産スタジアム

 J1リーグ浦和レッズの日本代表DF酒井宏樹が2月10日、2日後の「FUJI FILM SUPER CUP 2022」川崎フロンターレ戦を前にオンライン取材に応じて、開幕を告げるその一戦と新シーズンに向けて意欲を示した。

 チーム始動に参加したあと、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のホーム2連戦に臨むため日本代表の活動へ。中国代表戦(〇2-0)、サウジアラビア代表戦(〇2-0)といずれもフル出場を果たし、そのあと5日間に短縮された隔離期間を経て、2日前、浦和に再合流した。

 レッズの一員として初めて開幕から迎えるシーズン、酒井はこの一戦の位置づけについて、「個人としてはまずコンディションの調整」に重点を置きながらも、「チームとしては勢いづくため結果がほしい」と語った。

「チームとしては勢いづくため結果がほしいです。サポーターも同じ思いだと思います。両チームともキャンプが終わり疲労も溜まっているなか、本当のトップコンディションに持っていくのはこれから。そこへ波に乗りたい、流れに乗りたいと考えると、結果はすごく大事です。普段トライできない部分もトライしながら、結果も残したいです」

 そしてこの取材のなか、酒井が明確な意志を示した時があった。副キャプテン就任について問われた際だった。決してリーダーなどにふさわしいとは思っていない。ただ、強いこだわりを持っている――。そこだけは引っ張っていきたいと。

「副キャプテンになりましたけれども、キャプテンやリーダーという立場をこれまで経験してきませんでした。今でも自分がふさわしいとは思っていません。

 ただ勝利に対して、そこに関しては、とにかくこだわりを持っています。自分には、強いこだわりがあります。

 そこだけは引っ張っていけるのかなと思っています。より結果にこだわっていく集団でありたいです」

 チームがあるいは誰かが苦しんでいる時、ベクトルをしっかり勝利へ向ける。そのためであれば誰よりも体を張り、走り、味方のために立ち向かう存在でありたい。今年32歳になる屈強のサイドバックは、そのように鮮明なまでの闘う姿勢を打ち出していた。

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[文:塚越始]