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38歳長谷部誠がドイツ語で記者会見「僕はおそらく普通ではない」。2027年までの契約更新を受けて

フランクフルトの長谷部誠。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「体が許す限り、サッカーをやっていきたい。数年前、そろそろやめようかなと思っていましたが、今、私はまだここにいます」

 ドイツ・ブンデスリーガ1部アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠が3月2日にクラブ公式の記者会見に臨み、引退後のフォローアップを含め2027年まで更新された新契約と今季の戦いぶりについてなど語った。

 長谷部の契約はまず来季2022-23シーズンの選手契約を更新。加えて2027年6月まで、引退した場合にはコーチの領域などクラブがフォローアップする契約も結んだ。ただ、決して来季限りで必ず引退する、というわけではない。実際、このあとの選手キャリアがどうなるかは、長谷部自身も、チームも分からないところである。

「来シーズンも現役プロ選手としてキャリアを続けられること、ブンデスリーガの高いレベルでプレーを続けられることは、信じられないぐらい嬉しいです。38歳という年齢でそれはとても特別です。体が許す限り、サッカーをやっていきたい。数年前、そろそろやめようかなと思っていましたが、今、私はまだここにいます。

 普通ならこの歳でやめています。僕はひょっとしたら普通ではないのでしょう(笑)。いずれにせよフォローアップの契約を結べて嬉しいです。マルクス・クレシュやオリバー・グラスナーからすでに学び始めています」

 日本代表で長くキャプテンを務めた頭脳派のユーティリティは、フランクフルトで8シーズン目を迎える。

「こんなに長くアイントラハトにいるとは思ってもみませんでした。私はクラブのために多くのことをしてきた一方、クラブやファンから多くをもらってきました。その感謝の気持ちを伝えたいし、クラブにお返しをしたいと思っています。コーチの分野、ブランドアンバサダー、全て可能です」

 また長谷部は指導者資格の講座も受講中である。むしろ、それが選手としても大きく役立っているという。

「コーチングのBライセンスの取得を開始していて、5月に試験があります。リーダヴァルト(育成年代の施設)にはよく行っていて、少年たちと一緒に練習したり、彼らを見たりしています。でも、サッカーを教えるより、サッカーをする方がいいと実感しています(苦笑)。Bライセンスのあと、遠回りしてでもいいからAライセンスを目指せればとは考えています」

 すべてはアイントラハト・フランクフルトのために――。長谷部は確かにそれを体現できる、ある意味、唯一無二の選手と言える。胸部を強く打ち気胸と診断されたが早期に復帰し、ベンチ入りを果たしている。終盤戦、長谷部の力が間違いなく必要とされる。

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[文:サカノワ編集グループ]

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