今季通算10枚目のレッドカード。上福元がDOGSOで退場、ルール上は妥当だが厳しい!?【京都×磐田】
VARのチェックを経て行われるOFR(東京オリンピックより)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「全体的に反則した競技者のゴールに向かって動いているのであれば、決定機阻止となり得る」
[J1 3節] 京都 1-4 磐田/2022年3月5日14:03/サンガスタジアム by KYOCERA
J1リーグ3節、京都サンガF.C.対ジュビロ磐田戦の前半終了間際、京都のGK上福元直人が杉本健勇へのファウルでDOGSO(決定機阻止)によりレッドカードを提示されて、一発退場処分を受けた。今季早くもJ1リーグ通算10枚目のレッドカードとなった。
この日の上福元は再三に渡って飛び出し、最後尾の守備者としてチャレンジし、ピンチの芽を摘んで貢献していく。しかし35分、大津祐樹のスーパーミドルで、磐田に先制点を奪われてしまう。
反撃する京都はより高くラインを設定し、ハイプレスからゴールを狙う。すると40分、右サイドでスルーパスから杉本が抜け出す。そこへ飛び出した上福元が体で当たりファウルする。
ここで主審は、上福元に対しイエローカードを提示する。そこでVARが介入。長い協議のあと、主審はOFR(オン・フィールド・レビュー)で確認し、上福元へのイエローカードを取り消してレッドカードを出したのだ。
「全然ない」「外じゃん外」と、納得のいかない京都の選手たちの声がマイクを通じて聞こえてくる。
DOGSOの4要件の一つに「攻撃者のプレーの方向(ゴールに向かっていること)」があり、杉本は上福元をかわすためゴールより外へボールを動かしている。ただルール上では、「全体的に反則した競技者(今回は上福元)のゴールに向かって動いているのであれば、決定機阻止となり得る」とされている。
その点で言えば、杉本はゴールに向かっていた、とも言える。が、京都からすれば、イエローカード覚悟で、一度、外に追いやったプレーだったとも捉えられる。実際にそもそも「決定機」だったかと言うと、やや微妙なシチュエーションではあった。妥当とも、厳しいとも言える判定となった。
10人になった京都は豊川雄太を下げて、GK若原智哉を投入。試合は磐田の1点リードのまま折り返した。
そして後半、磐田は鈴木雄斗が2ゴール、さらに途中出場のジャーメイン良が一発。大津は1得点・1アシストの活躍を見せた。一方、京都はピーター・ウタカが意地の1ゴール。結局、磐田が4-1で今季初勝利を収めた。
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[文:サカノワ編集グループ]