【ACL 浦和】「全員が間違いなく絡む6試合に」西川周作が抱負。さっそく道中でハプニングも!ライオン・シティ戦へ李忠成から情報収集
浦和の西川周作。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「総力戦。自信をつけて帰るためにも、GS突破は絶対に果たさなければいけない」
[ACL GS1節] ライオン・シティ – 浦和/2022年4月15日23:00/チャーン・アリーナ
AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ(GS)1節、J1リーグ浦和レッズが4月15日にシンガポール1部ライオン・シティ・セーラーズFCと対戦する。浦和のキャプテン西川周作が13日、現地からオンラインで取材に応じて、タイ・ブリーラムにてセントラル方式で開催されるGS6試合を前に抱負を語った。
到着後は現地午前零時頃、ホテルの周りを軽く散歩して体調も整え、さっそく汗を流した。また翌日の午前中には、ホテルのプールを活用する選手・スタッフも。リカルド・ロドリゲス監督はクロールで念入りに泳いでいたそうだ。
オンとオフをしっかり分けて、トレーニングではスイッチを入れて高い強度で取り組む。練習開始は20時と遅めで、初戦キックオフ時間の21時(日本時間23時)に少しずつコンディションを合わせていく。
西川が初陣ライオン・シティのキーマンに挙げたのが、キム・シヌク(金信煜)だ。全北現代モータース、そして韓国代表時代に対戦している196センチの大型ストライカーである(14日に34歳の誕生日を迎える)。
「どういう特長で、どういう選手かは把握しています。初戦は本当に大事になってきます。ここに来ている全員でGS突破を目指すためにも、とにかく集中して戦っていきたいです」
またアルビレックス新潟・シンガポールでプレーする元浦和の李忠成からもライオン・シティに関する具体的な情報を経て、「先制できれば大丈夫!」と背中を押されたそうだ。
まさに総力戦になる。西川は間違いなく全員が試合に絡む機会があり、チーム力を格段に上げるチャンスだと捉える。
「みんなといる時間も長く、もう一つ団結するためにいい機会になると思います」
「ここに来ているメンバー全員が、間違いなく試合に絡んでくると思います。これまで試合に出られずにいた選手がチャンスを得て、自分の力を発揮できる場が必ず来るはずです。とにかく総力戦で、自信をつけて帰るためには、グループステージ突破は絶対に果たさなければいけません」
そしてACLと言えば、ピッチ内外での様々な予期せぬ出来事が起こること。スタッフを含めクラブのみんなで乗り越えていかなければ、勝ち上がっていけない。
現地ではさっそくハプニングも起きた。トレーニング後の夜中、練習場からホテルまで10分ほどなのだが、バスの運転手が道に迷ってしまい、到着まで30分以上かかってしまったという。
「それも含めてACLだよと、みんなに伝えました(笑)。そういったところもストレスに感じないことが大事だと思っています」
試練の初歩=一歩目と言えるか。むしろ、そんな些細なハプニングを笑い飛ばせるぐらいでなければ、このアジアを制するのは難しい。
「(ピッチ内でも)予想外のことは起こると思います。試合前からそういったことが起きると“想定内”にして、気持ちの余裕みたいなところは、みんなに持たせられるように声掛けをしていきたいです」
浦和の守護神はそのように泰然と構えていた。いよいよ浦和が3年ぶりに、ACLの舞台に立つ。
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[取材・文:塚越始]