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「南野はクロップに贅沢」リバプール今季限りか…メンバー外続く

南野拓実。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

4冠射程圏の功労者だが、最近は出場機会を得られず。

 イングランド・プレミアリーグ、リバプールFCの日本代表MF南野拓実が4月に入り、メンバー外が続いている。5人交代枠が認められているUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)のSLベンフィカ戦では第1戦でベンチ入りしたものの出場機会を得られず、そして第2戦はまさかのベンチ外(12人まで認められる)。さらにリーグ戦では3試合、そして先日のFAカップ準決勝のマンチェスター・シティ戦と、いずれもスカッドに“MINAMINO”の名前はなかった。

『リバプール・コム』は4月19日、このオフにリバプールは人員整理を進めなければいけないと指摘するレポートを掲載。そのなかで、南野についても言及している。

 今季の南野は公式戦9ゴールを決めていて、90分あたりの平均ゴール貢献度は「0.98」とリバプール加入後最高の数値を記録している。EFLカップではチーム最多4得点を奪い、タイトル獲得に貢献。現在、4タイトル獲得を狙える状況にあるのは選手層の厚さであり、そしてユルゲン・クロップ監督は南野らの名前を挙げて、全選手の常に怠らない練習への姿勢があるからだと語ってきた。

 とはいえ同メディアは「ベンフィカ戦とマンチェスター・ユナイテッド戦で先発7人を入れ替えたにもかかわらず、南野の居場所はなかった」「プレミアリーグの他クラブであれば、最低でもベンチには入れるだろう」と、コンディションに何かしら問題があることも考えられるが、いずれにせよ“戦力外”となっている南野の扱いをいぶかる。

 そして「この日本代表選手は現在のチームにとって贅沢品になっている」と指摘。リバプールの親会社であるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は、オフにこうした選手の売却を進めることがテーマになると訴える。

 ルイス・ディアスの即フィット、ディヴォック・オリジの復調、カーティス・ジョーンズらの躍進……。前線の多彩なオプションを考慮すると「南野は今後もチーム外部のサポートを担うことになる。この2年間で主力の座につけず、リバプールはそこで攻撃陣を充実させ、南野の居場所はさらに減った。今が別れの時であると言える」と、夏の退団が“濃厚”だと見ている。

 南野は2024年6月までリバプールと複数年契約を結んでいる。そして11月にはカタール・ワールドカップ(W杯)が控える。クラブ、クロップ監督、そして南野がどのような判断を下すのか。まずはこのあと、シーズン終盤の重要な局面で、南野が意地を見せられる出番は巡ってくるのか――。

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