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【浦和】営業収入は68億9100万円、前期比11億2000万円の増加。赤字脱却、経常利益も計上

昨季天皇杯を制した浦和レッズ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

立花代表「変化を追うのではなく、その変化の中で柔軟に対応しつつ、その先へ行こうと考え事業を進めています」

 J1リーグの浦和レッズは5月27日、定時株主総会を開催し、2021年度の事業収支を承認した。営業収入は68億9100万円で前期比11億2000万円の増加だった。当期純利益は200万円で、2年連続の赤字(前年は6億1200万円の赤字)は免れた。

 収入については、新型コロナウイルスの影響は依然として続いたものの、入場料収入の増加や賞金、移籍金による収入もあり、前期比11億2000万円増の68億9100万円となった。

 事業運営費とチーム運営費を合わせた経費は61億4200万円、営業利益は9900万円の赤字。ただし経常利益は200万円、当期純利益は150万円だった。

 またJ1リーグ20チーム制で実施された昨季、収容制限が5000人(16試合)、1万人(6試合)、1.5万人1試合、3万人(2試合)と設定され、入場者数の合計は19万1398人。入場料収入は6億2600万円だった(2020年度は4億2300万円)。

 一方、広告料収入は38億9800万円で、前期比1億4800万円の増加。グッズ収入に関しては、11月から阿部勇樹の引退メモリアルグッズ、さらに天皇杯優勝の相乗効果もあり、売上8億4100万円(2020シーズンは8億1400万円)と好調だった。

 浦和の立花洋一代表は同日の総会後のオンラインによる記者会見で、いまだ続くコロナ禍の影響について、次のように今後の方針を語った。

「変化を追うのではなく、その変化の中で柔軟に対応しつつ、その先へ行こうと考え事業を進めています。未来に向かう姿は明るい材料であり、クラブにとってすごく重要。スポーツエンターテイメントでありフットボールの世界の素晴らしさを追求していく。周囲にも伝えていく、その大きなチャンスであるとも捉えています」

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