×

【浦和】絶妙アシストの松尾佑介、ボールボーイを称賛「すぐにボールを渡してくれて、大きなファインプレーでした」

浦和の松尾佑介。(Photo by Pakawich Damrongkiattisak/Getty Images)

中央でのプレー機会も増加、「よりゴールに近いので、得点やアシストという結果でチームの力になりたい」。

[J1 11節] 浦和 3-3 横浜FM/2022年5月18日19:34/埼玉スタジアム

 J1リーグ11節、浦和レッズ対横浜F・マリノス戦、浦和が前半に3失点を喫したものの後半のキャスパー・ユンカーのハットトリックで3-3に追い付いてみせた。

 松尾佑介は70分から途中出場し、フェザータッチのパスでユンカーの2点目をアシストした。浦和の新11番は試合後の取材に応じ、ボールボーイの“クイックプレー”がそのゴールにつながったと称えた。

「マリノスが背後にスペースを空けてくるのを分かっていたなか、足元でボールを受けるよりも、どちらかと言うと相手のスペースを攻撃する意識でできました。

 また、負けていたこともあり、リスタートも素早くクイックでできました。ボールボーイの子はすぐにボールを渡してくれたので、あれは本当に大きなファインプレーでした。あれがなければゴールは決まっていなかったかもしれません。

 スタジアムの雰囲気や後押しもあり、引き分けまで持っていけました。本当はもう1点取り、勝ちまでいければ最高でしたが、そうしたなかで、大きな勝点1になったと思います」

 そのように松尾は、スタジアムの“まだ何か起きるぞ”という雰囲気であり後押しが生んだ3ゴールだったと感謝していた。

「引き分けの場面と負けている場面では精神的に異なり、そこで今日は勢いが生まれました。どの試合でも勢いを出して、ゴールに向かっていける迫力を出さなければ、ゲームは持ってこれないと再確認しました。次回は勢いを大事にして、ゴールへの執着心をチームとして見せていきたいです」

 また最近はサイドに張り出すのではなく、中央でよりゴールに近い位置でのプレー機会も増えている。

「求められたポジションで、チームのタスクをやることが一番大切です。サイドだけでなく中央でもできれば、選手としての価値も変わってくると思います。そこにチャレンジさせてもらっているのは、本当に嬉しいです。よりゴールに近いので、得点やアシストという結果でチームの力になりたいです」

 また今回は久々に3ゴールを奪えたものの、「なかなかペナルティエリアに入る回数が少なく、その前ではボールを持てているので、ランニングや勇気のあるボールを入れられず停滞感につながっていると思います」と課題を挙げた。

「(0-3で迎えた)前半は非常に難しい時間でしたが、ハーフタイム、誰も折れていませんでした。いろんな意見を出し合っていました。もう一度行けるとは感じていました。自分が入ればその流れに乗るためのパワーを出したいという強い気持ちを持ち、同点ではありましたが、こうして引き寄せられたので良かったです」

 松尾にとっても新境地を開拓するような、価値ある“魅惑”のアシストとなった。

[取材・文:塚越始]

【注目記事】
【浦和】リンセン獲得合意へ「あとは時間の問題」。フェイエノールト“移籍前提”でチーム作り着手

「1万3千人来ているんだぞ。TV見ろよ」長野シュタルフ監督、審判に怒りの声。Jリーグ初の信州ダービー、松本山雅とスコアレスドロー

原口元気の未来が不透明。ウニオン・ベルリン退団も!?「再び戻ることが期待される」

Ads

Ads