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山下良美さんがW杯審判員に女性として初選出。「将来的にはセンセーショナルではなく普通のことに」コリーナ審判委員長

J3リーグYS横浜対宮崎戦で主審を担当した山下良美氏。写真提供:日本サッカー協会/(C)JFA

FIFAが担当審判員を発表、日本からは1人のみ。

 FIFA(国際サッカー連盟)は5月19日、カタール・ワールドカップ(W杯)の担当審判員を発表した。主審のうち山下良美さんら女性審判3人が男子W杯の92年の歴史の中で初めて選ばれた。

 今回発表されたのは主審36人、副審69人、ビデオ・マッチ・オフィシャル24人。他に女性審判員では、フランスのステファニー・フラパートさん(フランス)、ルワンダのサリマ・ムカンサンガさんも選出されている。

 昨年開催されたW杯のプレ大会的な位置づけのFIFAアラブカップに臨んだプロフェッショナルレフェリーの佐藤隆治さん、木村博之さんは選外となった。また、副審、ビデオ・マッチ・オフィシャルにも、日本からは選ばれなかった。

 FIFAのピエルルイジ・コリーナ審判委員長は「あくまでもクオリティが第一です」と強調したうえで、女性審判員の採用について、次のようにコメントしている。

「私たちにとって重要なのは質であり、性別ではないことをまず明確に強調したいです。将来的には、男子の重要な大会にエリートの女性マッチオフィシャルが選ばれることが、センセーショナルではなく、普通のこととして認識されるように願っています。彼女たちは常に高いレベルのパフォーマンスを発揮しているので、W杯に参加する資格があり、それが私たちにとって重要な要素なのです」

 山下さんらは夏からのセミナーに参加。W杯本大会の公式戦で主審を担当するチャンスを得た。

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