【鹿島】上田綺世効果、５戦４発のアルトゥール・カイキ「ウエダがシュートを打てば何かが起こる」。浦和との決戦で先制ゴール

サカノワスタッフ

2022年5月22日

アルトゥール・カイキ。 (Photo by Miguel Schincariol/Getty Images)

「チームにプラスをもたらせていると感じられるのは嬉しい」

[J1 14節] 浦和 1-1 鹿島／2022年５月21日17:04／埼玉スタジアム

　J1リーグ14節、浦和レッズ対鹿島アントラーズの一戦は、鹿島MFアルトゥール・カイキの先制点、浦和DFアレクサンダー・ショルツのPKによる１ゴールにより、1-1で引き分けた。

　鹿島の先制点を決めたアルトゥール・カイキは、これで最近リーグ５試合・４得点。上田綺世＆鈴木優磨の２トップにDF陣が集中していると、カイキがいる――。そんな鹿島の攻撃の形が構築されつつある。

　カイキは好調の“秘訣”について、次のように語っていた。

「得点シーンは、まず鈴木選手から上田選手にいいパスが出ました。上田選手がシュートを打てば必ず何かが起きるという話をしていて、信じて走った結果、実際にボールがこぼれてきました」

　今回まさに上田の強烈シュートのこぼれ球に詰めた17番が、しっかりボレーで合わせてねじ込んでみせたものだった。

「勝利につなげられなかったのは残念で、前半はさらに得点チャンスがありました。またディフェンスの選手も体を張っていました。勝点３を取れなかったことは悔しいものの、内容を伴った試合ができたと思います。これからも継続していきたいです」

　来日２年目。コロナ禍の日本政府水際対策により来日が遅れた昨季は14試合・５得点だったが、今季はコンスタントに試合に出られていることが好循環につながっていると感じている。

「継続して試合に出られていて、感覚を掴めてきています。得点できているのも継続して出場できているからこそ。チームにプラスをもたらせていると感じられるのは嬉しいので、勝利を積み重ねられればと思います。

　逆サイドから仕掛けてくる時、監督からはペナルティエリア内に進入するように言われています。ただ、もちろんカバーも大切で、そういった細かいところまで求められ、練習から取り組めています」

　アルトゥール・カイキに厳しくいけば、上田＆鈴木の２トップへの警戒度が下がる。相手チームにとっては厄介であり、鹿島にとっては、とても逞しく頼もしい存在だ。