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ヴィッセル神戸に罰金50万円「見苦しい抗議を執拗に繰り返した」。イニエスタのラストプレー劇的FK弾、VARを経てノーゴール判定に覆る

神戸のイニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

ロティーナ監督が止めるものの…「主審に激しく執拗な抗議」。

[J1 14節] 湘南 2-1 神戸/2022年5月21日15:03/レモンガススタジアム平塚

 Jリーグ規律委員会は5月24日、21日に行われた14節の湘南ベルマーレ対ヴィッセル神戸戦、ラストプレーで同点ゴールかと思われたもののハンドの反則により無効に覆った90+6分の判定に対し、複数の選手が執拗に主審に抗議した神戸に対し、50万円の罰金処分を下すと発表した。

 同規律委員会によると、この行為について映像などを用いて検証。事実関係を確認した結果、神戸のロティーナ監督やスタッフなどが抗議を静止しようとするものの、その前にも選手による激しく執拗な主審への抗議が続いたこと、その指揮官らによる静止のあとも選手による抗議が繰り返されたことが確認されたという。

 そして神戸の複数の選手が主審に集団で詰め寄り、見苦しい抗議を執拗に繰り返し行ったと認定。 (公財)日本サッカー協会(JFA)は、競技および競技会における懲罰基準に照らして審議した結果、この行為は「チームによる違反行為 同一チームの何人かの選手等が審判等に集団で詰め寄って、脅しをかけるような言葉や態度を用いた場合、あるいは、見苦しい抗議を執拗に繰り返し行なった場合、当該チームに対して罰金が科される」に該当すると判断。クラブに対し、罰金50万円の処分を下した。

 この場面は90+6分、湘南の1点リードで迎えたラストプレーでアンドレス・イニエスタが劇的な直接フリーキックを決めた、かと思われた。しかしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックを経て、直前で触れた武藤嘉紀のハンドのファウルでノーゴールに覆った。

 ハンドの反則に関しては、FIFA(国際サッカー連盟)管轄の国際サッカー評議会(IFAB)が定める2021-22シーズン競技規則で、「手や腕にボールが当たったとしても、その全てが反則になるわけではない」ことが確認されている。そのうえで「偶発的であっても、ゴールキーパーを含め、自分の手や腕から直接ゴールが決まる」場合、ハンドのファウルになると規定されている。

 湘南が2勝4分8敗の勝点10で17位に。一方、神戸は1勝4分9敗の勝点7で最下位に転落している。

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