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「札幌はホームで力を発揮する」鹿島のヴァイラー監督が気を引き締める。上田綺世の退団で攻撃の“引き出し”増がテーマに

札幌戦に向けたトレーニングで指示を出す鹿島のレネ・ヴァイラー監督。(C)KASHIMA ANTLERS

カシマでの第1戦は4-1で勝利を収めているが――。

[J1 21節] 札幌 – 鹿島/2022年7月10日14:00/札幌ドーム

 J1リーグ鹿島アントラーズのレネ・ヴァイラー監督が7月8日にオンラインによる取材対応を行い、2日後のアウェーでの北海道コンサドーレ札幌戦に向けて抱負を語った。

 5月14日のホームでのリーグ第1戦は、鈴木優磨の2ゴール、さらに上田綺世、アルトゥール・カイキの得点により4-1の勝利を収めた。札幌相手にそのいいイメージはあるが、どちらに転んでもおかしくはない、一つ勢いに乗せると手に負えない対戦相手であり、指揮官は警戒する。

「札幌はアウェーよりもホームでのほうが力を発揮する強いチームだと分かっています。札幌も勝点を必要としています。キツい試合になると思いますが、自分たちも勝利を手にしたいです」

 ヴァイラー監督はそのように引き締める。

 連戦とあって別メニューの選手も出ているなか、このアウェー遠征での選手起用について問われると、指揮官は「まだ考えている状況ですし、選手に何も伝えていません。誰を組み合わせるのが良いか考えていますし、試合まであと2日間あります。そこまでよく考えて、11人、誰を送り出すかを考えていきたいです」と語った。

 6日のセレッソ大阪戦では、ミスから失点したものの逆転に成功。しかし再逆転を許し、土壇場にエヴェラウドのオーバーヘッド弾でなんとか3-3に追い付いた。守備がなかなか“締まらない”状況で、岩政大樹コーチによる控え組との様々なトレーニングも実施されたという。

 その改善点について、ヴァイラー監督は次のように語る。

「これは次の試合に限ったことではありません。いろんな状況に柔軟に対応する頭の回転の速さが求められます。それに対し体もついてこなければいけません。いろんな状況を設定したなかでトレーニングをしています。攻撃も守備も同様に、頭の回転をどんどん速くしなければいけません。

 岩政コーチのトレーニングも守備だけでなく攻撃面での課題があり、より早くチャンスを仕留めるようと、1本のパスでの打開につなげるため、一つひとつの課題を考えながら取り組んでいます。今後を見据え、いろんなポイントを選手たちに与えています」

 一方、上田綺世のセルクル・ブルージュへの移籍により、攻撃の“引き出し”を増やす必要性も感じている。監督にとって、それはチームの新たな伸びしろでも楽しみにもしている。

「チームは得点を重ねられていますが、上田選手の個人による打開も多かったです。彼がいなくなったところを埋め合わせる方法は見つけなければいけません。ディフェンス面がウィークポイントなのは確かですが、(全体で)選手たちはここまで成長してくれています。満足はしていませんが、いい成長を見せてくれています」

 そのように上田が退団したなかで、チーム内にプラスの相乗効果が生まれることを期待。この札幌戦で再び勢いをつけられるような3ポイントを狙う。

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