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【鹿島】岩政大樹監督が語った“指導者の役割”とは?「これはシンプルです」。鈴木優磨、三竿健斗、ピトゥカの名前を挙げて、「一緒に作り上げるスタンスで」

鹿島の岩政大樹監督。(C)KASHIMA ANTLERS

「上手くいかない時に、指導者が答えを出せるかどうか」

 J1リーグ鹿島アントラーズの新指揮官にコーチから昇格した岩政大樹監督が8月9日にオンラインによる記者会見を行い決意を示した。そのなかで「指導者の役割」がテーマになり、岩政新監督は自らの考えを語った。

 歴代最多タイトルを誇る鹿島は、ピッチ上で選手たちが答えを導き合いながら勝ってきた。ただし、欧州中心に戦術の緻密さが増すなか、「選手に任せているだけでは勝てない」という時代を迎えている。そこで指導者に求められる役割について問われ、次のように語った。

「これはシンプルです。上手くいかない時に、指導者が答えを出せるかどうかです。

 オールスター戦のように上手い選手たちがぱっと試合をすれば、それで成り立つものもあります。ただ、試合あるいはシーズン中、上手くいかない時間帯、守備がハマらない時、攻撃で上手くボールを運べない……いろんなことが起こります。

 その時に整理をつけてくれる存在が必要です。それが選手に分かる時もあれば、分からない時もあります。そこをベンチからしっかり指示として出るかどうか。その時に交通整理をしてあげることだと思います。

 どんな監督がやっても、いい試合はあります。しかし、勝点を積めない、優勝できないというチームは、上手くいかない試合で、勝点を積めない。それをしっかりやってあげることだと思います」

 ある意味、“良い指導者”の定義とも言えそうだ。また岩政監督は鈴木優磨、三竿健斗、ディエゴ・ピトゥカを名前を挙げて、次のようにも続けた。

「全体がよく見える選手もいます。その全体をよく見える選手の号令で、全部、毎試合シーズン通してやるのか、という時に、いろんな問題が出ます。それはどの職場でもそうかもしれません。ただ、その人が見えないものもあります。見えていたところでも、その人の一存でやっていくことがマネジメントとして正しいのかは、大局的な見方も必要になってきます。

 そこを判断しながら伝えてあげる、まとめてあげることが、必要だと思います。優磨、健斗、ピトゥカ、よく状況を見える選手が揃っています。その選手たちの見えるものを生かしながら、僕が出なければいけないところは出ていきながら、一緒にチームを作り上げるスタンスで行きたいと思っています」

 岩政新監督のもと、鹿島は14日にホームでアビスパ福岡と対戦する。

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