湘南MF田中聡のコルトレイク移籍で、同僚になる前FC東京の渡辺剛「切磋琢磨して頑張ろう」
湘南の田中聡。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
1年間の期限付き移籍。「自分勝手なこと」と苦悩も、今は気持ちの整理がつき「早くベルギーでプレーしたい」。
J1リーグ湘南ベルマーレは8月22日、MF田中聡(TANAKA Satoshi)がベルギーリーグ1部KVコルトレイクに1年間の期限付き移籍をすることでクラブ間の基本合意に至ったと発表した。田中は同日に離日。メディカルチェックなどを経て正式契約に至る。
田中は2002年8月13日生まれ、長野県出身、20歳。173センチ・70キロ。
これまでのキャリアは、長野FCガーフ ― AC長野パルセイロU-15 ― 湘南ベルマーレU-18 ― 湘南ベルマーレ。2019・2020シーズンは2種登録、2021年にトップ契約。
今季J1リーグ17試合・0得点。J1通算70試合・2得点。
田中は「シーズン途中の移籍はチームに迷惑をかけてしまい、自分勝手なことだと思います。ですが海外でプレーするという夢が目の前にある状況で考え悩みました。決断する時には本当に正解なのか、もっと日本でプレーをしてからのほうがいいのかなど、いろいろと考えました」と胸中を吐露。ただし決断を下した今は「早くベルギーでプレーしたい気持ちでいっぱいです」と言う。
「自分が試合に出られる実力がない時期も、成長のために常に起用してくれた監督、コーチ、スタッフの皆さんには本当に感謝しています。その分、チームのみんなにもたくさん迷惑をかけました。ありがとうございました」
そのように振り返る田中は、ファンとサポーターへ「プロに入ってからはコロナの影響で声援のある中でプレーできず、悲しい気持ちもありますが、サポーターの皆さんはどんな状況でも最後まで手拍子、ハリセンでの後押しをしていただき、本当に大きな力になりました。ありがとうございます」と感謝を伝えている。
また、チームメイトになるコルトレイクの渡辺剛は自身のツイッターで(アカウントは @tsuyoshi4w)で、「今チームが1番必要としている選手。2人で切磋琢磨して頑張ろう」と呼び掛けている。
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