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【浦和】CFで牽引する松尾佑介「僕自身は不服っす」「ゴールに一番近くて一番遠い」。ACL準決勝の全北現代戦、“結果=得点”にフォーカス

パトゥム戦、浦和の松尾佑介の一撃はハンドでノーゴールに。全北現代戦、正真正銘のゴールなるか!写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「チームの流れを良くして、自分自身の結果にもフォーカス。毎試合そのイメージはしているんですけれどね」

[ACL 準決勝] 全北現代 – 浦和/2022年8月25日19:30/埼玉スタジアム

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝(ベスト4)、J1リーグ浦和レッズ対韓国Kリーグの全北現代モータースの一戦(1回戦制)が8月25日、埼玉スタジアムで行われる。勝者は2月に行われる西地区代表との決勝(ホーム&アウェーの2回戦制)に臨む。

 準々決勝のBGパトゥム・ユナイテッド戦、開始50秒に高速カウンターからゴールネットを揺らしたが、VARの介入でハンドにより取り消された松尾佑介だが、さらに関根貴大の幻弾のあと、スルーパスからダヴィド・モーベルグの先制点を“アシスト”してみせた。

 ただ松尾は試合後、納得はしていなかった。

「(仕掛けることで周囲を生かしていたが?)立ち上がり(ハンドで幻のゴール)以降はけっこうマークされることが多くなり、それは僕自身にはちょっとあまりいいことではないけれど、(30番から)タイトにマークされることは、チームにとっては良かったと思います。入りのインパクトはあったのかなとは思います。誰かがやらなければいけない。ただ僕自身は不服ですね」

 なぜ、自分が使われているのか? それは松尾も理解する。

「精度が上がり、周りも理解してくれています。そのいい流れがつながってきていると思います。スルーでセンターバックを1枚引っ張り出したり、他のセンターフォワードにはなかなかできないことなので、そこで使われているのだと思います」

 そうした対策も仕込まれたなか、決まったパトゥム戦の先制点でもあった。

「30番がタイトに来るのはスカウティングで分かっていたので、それを生かすことができました。2点取り消されていたので、あの1点は大きかったです」

「毎試合が勝負。次の試合がどうというのはありません。出たら結果を残す。後半に出てくるメンバーも勢いがあるので、僕は前半から燃え尽きるようにプレーしています」

 だからこそ――松尾は自分自身にゴールがほしいと率直な思いを口にする。

「ゴールが、一番近いのに一番遠いですね。ダシに使われているようで腹立たしいっす。2列目に入った時にどうなるかも見てみたい。(CFのポジションは)視野が違い難しさもありますが、チームの流れを良くすることには貢献できているので、自分自身の結果にもフォーカスし、改善できたらいいです。毎試合そのイメージはしているんですけれどね」

 このACL埼玉ラウンド2試合はまだ得点なし。準決勝の全北現代戦、松尾の3試合連続スタメン起用はあるか!? 今度こそ、埼スタを興奮に包み込む一撃が決まる予感は漂う。むしろ、その瞬間のための布石は打たれた――。

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