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JFL神楽しまね存続危機、全選手・職員の給与未払い続く。7月から資金ショート、「緊急支援」の協力を呼びかける

(C)SAKANOWA

25日、浜山公園でホンダロックと対戦。

 JFL(日本フットボールリーグ)のFC神楽しまね(今季、松江シティFCから名称変更)がクラブ存続の危機に立たされている。クラブは21日に公式ツイッター(@fckagurashimane)で、「選手、スタッフ、社員に対する給与の未払いについて」と題し、7月に明らかになった給与未払いの状態が現在も続いていると報告している。

 クラブによると、給与のうち7月は6割が未払いのまま。さらに8月分は全額、9月分もこのままだと全額支払えない状況だという。また、クラブは一口2000円(ブロンズ)から100万円(プラチナ)の「緊急支援」を公式サイトでお願いしている。しかしその支援金は「給与の支払いに対応できず、運営費に充当させていただいていること誠に申し訳ございません」ということだ。

 7月25日に選手32人・スタッフ18人の給与未払いが発覚し、クラブは公式サイトで1日も早い脱却に取り組んでいるものの「現在大変厳しい状況」と伝えていた。コロナ禍の影響で入場者数が大幅に減少するなど資金繰りが悪化し、累積赤字が嵩んでいた。

 また9月4日の高知ユナイテッド戦のあとには、宮瀧譲治社長が松江市営陸上競技場に集まったファンとサポーターに対し現状を報告し、緊急支援のサポートへの改めての協力を求めた。しかし具体策は提示されず、選手から、先が見えないから不安なんだと本音を吐露する声も。するとキャプテンの垣根拓也がマイクを持ち、新規スポンサー獲得など選手も含め「一生懸命に、選手・スタッフ・フロントスタッフ全員で協力して募っていき、努力していきます」「僕たちは100パーセントで戦い続けます」と熱く語り、支えてほしいと呼び掛けた。

 神楽しまねは現在JFL7勝4分11敗の勝点25で16チーム中11位。

 松江シティとして戦った昨季はチーム歴代最高のJFL5位に入り、将来のJリーグ昇格への可能性を感じさせた。監督はガイナーレ鳥取初のJリーグ昇格に選手として貢献し、その後、松江シティの躍進に貢献した実信憲明氏が務めている。

 25日は島根県立浜山公園陸上競技場でホンダロックSCと対戦する。13時キックオフ。

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