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元日本代表FW工藤壮人が逝去。テゲバジャーロ宮崎が発表、二村社長「無念で残念でなりません」

日本代表での工藤壮人。 (Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)

「私たちの大切な仲間である工藤壮人が息を引き取りました」

 J3リーグのテゲバジャーロ宮崎は10月21日14時50分頃、入院中だった元日本代表FW工藤壮人(KUDO Masato)が逝去されたと発表した。32歳だった。クラブは「ここに生前のご厚誼を深く感謝するとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と哀悼の意を表している。

 宮崎の二村恵太社長は、次のようにコメントしている。

「私たちの大切な仲間である工藤壮人が息を引き取りました。

 工藤選手を応援するサポーターや関係各所の皆様から、多くの励ましのメッセージをいただいたこと、クラブを代表し、御礼申し上げます。工藤選手はJ1で活躍し、日本代表にも選ばれるなど、非常に実績がある選手です。それにも関わらず、驕りなどは一切なく、自分のことだけでなくチームメート、クラブ、そしてサポーターのことを大切にする素晴らしい姿勢の持ち主でした。

 クラブスローガン『真摯』をまさに体現してくれる存在でした。

 そのような選手のあまりにも早い逝去は、無念で残念でなりません。選手、スタッフ、クラブ一同はまだ気持ちの整理ができない状況もございますが、工藤選手が宮崎に、クラブに残してくれたものを大切に引き継ぎ、精進して参りたいと思います。

 そして、工藤選手が信頼してくれたクラブをより良いクラブにすることで、少しでも恩返しして参りたいと思っております。

 工藤選手、テゲバジャーロ宮崎に来てくれて、力になってくれて、本当にありがとうございました」

 なお、葬儀などの対応については親族や関係各所と協議の上、改めて報告するという。

 クラブによると、工藤は10月2日の練習時間外に体調不良を訴え、翌日3日に医療機関を受診。検査の結果、水頭症の診断を受けて入院することになった。

 11日に手術を実施し、その後、療養してきた。ところが容態が悪化したため、17日からICUで治療に専念してきた。

 工藤は、柏レイソル、バンクーバー・ホワイトキャップス(MLS)、サンフレッチェ広島、レノファ山口、ブリスベン・ロアーFC、そして今季から宮崎でプレー。柏時代には2010年のJ2優勝、さらに2011年のリーグ制覇からの3年連続主要タイトル獲得の黄金期を最前線から牽引した。日本代表としても4試合・2得点を記録している。

 今季初のJ3リーグに挑んでいた工藤はリーグ21試合・3得点を記録していた。

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