×

原口元気のウニオン・ベルリンに“理不尽制裁”。ベルギー当局がファンの街への立ち入り禁止、違反者は警察拘束

原口元気。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

マルメ戦での不正行為を受けてUEFAがゲストブロックのチケット販売を禁止。ところが、ルーヴェン市とベルギー当局がさらに強硬に――。

[EL GS6節] サン=ジロワーズ – ウニオン /11月3日21:00(日本時間4日5:00)/キングパワー・アット・デンドリーフスタジアム

 日本代表MF原口元気の所属するドイツ・ブンデスリーガ1部ウニオン・ベルリンは11月1日、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)からヨーロッパリーグ(EL)のグループステージ(GS)最終6節のベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズとのアウェーゲームで、ウニオンのファン・サポーターブロックのチケット販売を全面的に禁止する処分を下した。ELのマルメFFとのアウェーゲームで、ユニオンサポーターの不正行為があったための措置だ。

 すると、この決定を受けて、スタジアムのあるルーヴェン市長とベルギー当局は、さらに強硬な制裁策を打ち出した。チケットを持たないウニオンのファン・サポーターの試合当日のルーヴェン市とその周辺地域への立ち入りを禁止すると発表したのだ。「チケットを持たないドイツ人ファンが路上やスタジアム周辺、市街地にいることは公共の秩序を乱す恐れがある」という理由からだ。

 ルーヴェン警察は現地11月3日午前10時から4日午前10時まで、ルーヴェン市の都市部と近隣の街で、有効なチケットを持たないウニオンのファンを拘束すると告知している。さらに、地元警察は、スタジアムでIDチェックを実施し、ドイツの身分証明書を持つ者には入場を許可しないという情報もあるそうだ。いずれもウニオンが公式サイトで発信している。

 ウニオン・ベルリンのディルク・ツィングラー・プレジデントは公式サイトで、次のように声明を発表している。

「ベルギー当局のこの措置は不釣り合いで、間違っていると考えます。これは加害者ではなく、多くの平和的なサッカーファンを罰するものです。

 この決定は、UEFAの裁定にも沿いません。UEFAはウニオンファンに渡航禁止令を出したわけではなく、ルーヴェンのゲストブロックのチケット販売を禁止したに過ぎません。

 ここ数日、私たちはロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズとともに解決策を見出そうとしています。残念ながら、これらの努力は、理解しがたい集団的懲罰と禁止令により、上手くいきませんでした」

【注目記事】
2年総額9億円!!神戸が元ベルギー代表FWメルテンスを獲得?W杯2大会連続出場、ナポリで通算113ゴール

内田篤人も衝撃…天を仰ぐ「大迫いない…そうかぁー」。日本代表W杯メンバー発表

【J1全クラブ監督人事】浦和リカルド退任決定、京都の曺貴裁氏は続投へ

Ads

Ads