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【横浜FM】Jベスト11初受賞の水沼宏太「父の存在が僕を強くしてくれた」。貴史氏は「尊敬する父、憧れの選手、そしてマリノスの偉大なる大先輩」

水沼宏太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

2020年に復帰、“闘える”選手として最も欲していたリーグタイトルを獲得する。

 J1リーグ2022シーズンのベストイレブンを初受賞した横浜F・マリノスのMF水沼宏太が11月7日、Jリーグアウォーズの後に行われた記者会見で、父である水沼貴史氏の存在について問われ、次のように語った。

「(父も獲得できていないベストイレブンを受賞したが?)正直、越えたとは思っていません。僕自身にとって憧れの人。尊敬する父であり、選手であり、そしてマリノスの偉大なる先輩でもあります。父と同じクラブでリーグ優勝できたこと。それが僕にとって、すごく幸せなことです」

 そのように水沼は胸を張り、父へ最大の敬意を表していた。

 元日本代表(32試合・7得点)である父・貴史氏は技巧派テクニシャンとして日産時代から所属し、Jリーグ発足を迎えた。そして半年間在籍して引退した1995年シーズン、当時・横浜マリノスとして初のリーグ優勝を果たした。

 それから27年――。2020年に10シーズンぶりに横浜FMに復帰し、今年で32歳になった水沼宏太がトリコロールのユニフォームを着て、3年ぶり5度目のリーグ優勝を成し遂げた。まさにJリーグの歴史を象徴するような親子のドラマを一つ完成させた。

 横浜FMの育成組織からトップチームに昇格したあと、栃木SC、サガン鳥栖で“闘える”選手となってチャンスを掴んでいった。FC東京、セレッソ大阪を経て、マリノスに復帰。今年は日本代表デビューも果たし、そして本人が最も欲していたリーグタイトルを獲得した。

「父の存在が僕を強くしてくれたので、本当に感謝しています」

 2022シーズン。水沼宏太が、横浜F・マリノスの時代にその名前を刻んだ。

[文:塚越始]

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