【浦和×フランクフルト】長谷部誠が“戦列復帰”宣言「日本のファンにプレーする姿を見てほしい」
記者会見でユニフォーム交換をした浦和の西川周作とフランクフルトの長谷部誠(右)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「これからヨーロッパで名を馳せる若い選手もたくさいるので、浦和レッズの若い選手たちも実際に戦い、何かを感じ取ってほしい」
[親善試合] 浦和 – フランクフルト/2022年11月16日19:30/埼玉スタジアム
『ブンデスリーガジャパンツアー2022 powered by スカパーJSAT さいたまシティカップ』の浦和レッズ対アイントラハト・フランクフルトの一戦が11月16日、埼玉スタジアムで行われる。試合前日に公式記者会見で行われ、ヒザの内側側副靭帯を損傷してリハビリを務めてきた長谷部誠が戦列に復帰し、埼スタのピッチに立つと明言。「多くの方に見に来てほしい」と呼び掛けた。
浦和のリカルド・ロドリゲス監督にとっては、今回がレッズでのラストゲームに。指揮官は次のように意義ある試合にしたいと語った。
「公式戦の全日程が終わったあと、少し強度を落としながら、この試合へ準備してきました。プレー可能な全員を起用して、いいゲームをして、いい締め括りを迎えたいと思います」「フランクフルトはインテンシティの高い闘う集団。代表などで不在の選手もいますが、どの選手も高いレベルで、私たちも高いモチベーションで臨めます。最後の試合、いい形で終えたいです」
また浦和のキャプテンであるGK西川周作は「非常に楽しみ。浦和の若い選手が、フランクフルトという素晴らしいチームと対戦して、肌感覚で何を感じ取れるか。全力で勝利へ全員で戦いたいです。ホームの埼玉スタジアムでしっかり勝って、締めくくりたいです」と語った。
そしてフランクフルトを代表して、長谷部は古巣である浦和との対戦を心から喜んでいた。
「アイントラハト・フランクフルトという自分のチームが、こうして日本に来れたこと、そして浦和レッズという僕を育ててくれたクラブと試合ができることを非常に嬉しく思います。浦和レッズはACL決勝にも進んでいる力のあるチームで、明日の試合はそう簡単には行かないと思っています。それでも自分たちが、しっかりと勝ちを収めたいです」
そして10月のUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)トッテナム・ホットスパーFC戦でヒザの側副靭帯を損傷していたが、長谷部はしっかり心身を整え、この試合で復帰を果たすと語った。
「フランクフルトはここ数年非常に成長し、昨季ヨーロッパカップを制し、今季はCLのベスト16にも進み、ヨーロッパの中でも注目されているチーム。これからヨーロッパで名を馳せる若い選手もたくさいるので、浦和レッズの若い選手たちも実際に戦って、何かを感じ取ってほしいです。
何より僕自身もちょうど5週間前にケガをして、そこからしっかりリハビリをしてきました。100パーセントではありませんが、監督と相談して、何分できるか分かりませんが、日本のファンにプレーする姿を見せたいです。
非常に楽しみにしています。一人でも多くの方にスタジアムへ足を運んで、見てもらいたいと思います」
フランクフルトのオリバー・グラスナー監督はこの会見には欠席。マルクス・クレッシェ執行役が代わって、クラブ初の日本へのツアーを実りあるものにしたいと語った。
長谷部が埼スタのピッチにフランクフルトのユニフォームを着て立つ――。38歳にしてトップで戦い続けているからこそ迎えるこの日。意義のある一戦になりそうだ。
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