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【鹿島】岩政監督の記者会見一問一答「失点するまで、自分たちのほうが気持ちよくプレーできている感覚があったはずだった」

鹿島の岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

広島に1-2逆転負け、ホームでは昨年から6試合勝利なし。

[J1 6節] 鹿島 1–2 広島/2023年4月1日15:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ6節、鹿島アントラーズがサンフレッチェ広島に1-2の逆転負けを喫した。今季リーグ戦ではホーム3試合、1分2敗と未勝利。実に昨年8月14日のアビスパ福岡戦以来、ホームでの白星から遠ざかっている。

――試合終盤に2失点、逆転を許した原因は?

「(答えが見えにくく)誰にも分らないと思います」

――PKで追いつかれたあと2選手を投入した意図は? どこを修正しようとしたのか?

「修正しようと思ってはいません、フレッシュな選手を入れただけです」

――ホームのカシマスタジアムでは昨シーズンからリーグ6試合勝利なし。

「サポーターの皆さんに申し訳ないと思っています」

――1-1に追い付かれたあと、チームにどのような狙いを持っていこうと求めたのか。監督の考えは?

「失点を防いで得点を取ることです。サッカーはすべて同じです。常に得点を取りにいけというメッセージも、失点を防げというメッセージもありません。サッカーは連続性のスポーツで、同時に両方を求めています。疲れの見えてきた選手たちを入れ替えながら、セットプレーの高さを維持し、個性は少し変わりますが、中盤のビルドアップなど求め、そこは指示がなくても選手たちがピッチ上で見せてくれたと思います」

――川崎フロンターレ戦に続き、またも終盤の連続失点での逆転負け。勝ち切れずにいるが?

「難しいですね。川崎戦と照らし合わせながら試合を考えていますが、ほとんど噛み合う点が少ないかもしれません。いずれも1点目、ひょんなところから失点はしています。それまでの流れは、ほとんど相手よりも自分たちのほうが気持ちよくプレーできている感覚があるはずでした。

 そこから残り数分、突然失点が起きてしまう。原因を究明したり、それに対し言及するのは難しい事象です。問題が起きて、それに対処しなければいけないのであれば、逆に簡単です。そこがすごく難しいところだと思います。改めて映像を見て分析したいです」

――試合終盤の采配について。

「後ろの枚数を増やす選択肢もありましたが、流れが上手く掴めず相手にいいようにやられ始めていれば、早めに手を打てました。残り5分、アディショナルタイムを含めると10分あり、ピッチ上の選手たちも僕も何か対策を打つには時間がありました。そこも分析して今後に生かしたいです」

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――広島のスキッベ監督は思い切って前に選手を入れていき、それが結実して今回幸運にも2ゴールにつながったと言っていました。答えが見えにくいということだが、その話を受けてどう思うか?

「広島は(得点した時間より)早い時間に交代していました。ただ効果はそれほど大きくなかったと分析しています。満田選手がボランチに入り戸惑うような表情を見せていて、全体像としてはそんなに上手くいってなかった。

 こちら側の垣田選手を入れたメリットのほうが、試合全体を見れば出ていたと思います。だからこそ分析が難しいと思っています。いろんなことを分析し、悪かったことを見つめ、そして良かったことを積み上げていきます。

 同点にされるまで、垣田選手と松村選手を入れて、起きていた現象はそれほど問題が起きていたと思っていません。同点になったところで、川崎戦のこともあり、目線を変えるため、(ドウグラス・ヴィエイラの)PKが決まっても決まらなくても2人を起用しようと決めていました。

 そのあと勝ち越し点を奪われたからと言って、2人が悪かったわけではありません。そう簡単に捉えるつもりはありません。サッカー的なところではないメンタリティを含め、日常から作り出されるもの、そこに甘さやデリケートさがなかっのではないか。ディテイルのこだわりなど、改めて確認しなければいけないと思っています」

Posted by 塚越始

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