J2最下位の大宮、秋元利幸強化部長と契約解除。原崎監督の進退を問う声も
大宮のサポーター。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
サポーターズミーティングで佐野社長が報告。
J2リーグの大宮アルディージャが8月27日、サポーターズミーティングをNACK5スタジアム大宮記者会見場で開催し、佐野秀彦社長、原博実フットボール本部長が出席し、ファンと意見交換を行った。ユーチューブのクラブ公式チャンネルでもライブ配信された。
この配信のなかで、今回170人のファン・サポーターから応募があり、そのなかから抽選で30人の参加が決まったという、今回、夏の移籍マーケット(8月18日まで)が締まったタイミングを待っての開催となった。
大宮は現在J2の最下位に低迷。冒頭、佐野社長は、秋元利幸フットボール本部強化部長との契約を解除したことを報告した。当面は、原本部長が強化本部長を兼任する。
そのあと原本部長が最近の流れ、原崎政人監督のもと守備の再構築に目を向け、そのうえで補強ポイントだった「ストライカー」にヤクブ・シュヴィルツォクの補強、渋谷洋樹ヘッドコーチ招へいなどを行った経緯などを説明。残り10試合、J2残留圏まであと8ポイント差という厳しい状況のなか、一戦必勝で挑んでいき、そのサポートを呼び掛けた。
原本部長は次のように説明した。
「目標は残留以外にありません。近年こうした状況が続いてしまっていることは申し訳なく思っています。いい準備をして、一戦、一戦、全力で戦う。それしかないと思っています。皆さんがこれだけ熱く応援してくれているなか、甘いと言われるのはその通りだと思います。全力で、結果で跳ね返していくしかないと思っています」
そのあとの意見交換では、佐野社長の責任を問う厳しい声などが挙がった。また、クラブの人件費を中心に予算が大幅に削減された件について質問もあり、佐野社長は、大宮の課題とされてきた「チーム内の競争」により目を向けるため、事業構造の見直しと「最適化」を図るためであったと説明。より”筋肉質”な体制を目指していく。
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さらに、原崎監督の進退を問う声も。原本部長は「決して選手とスタッフの関係が離れているとは思っていません」「今は原崎監督を信じて戦っていくと考えています。(リーグ戦の連敗を受けて)結果が出ていないのは、決して監督だけの責任ではありません。監督、コーチングスタッフ、選手、強化のメンバー全員でやらなければいけないと考えています」と答えた。なぜ、結果を残せていない監督が招へいされたのかという声も飛んだ。
また、理想の来シーズン以降の目標はJ1復帰だが、一方でJ3降格の『BADシナリオ』も想定しているのか? との質問も。佐野社長はこの状況を打開していき、改めてJ1への意欲を示し、サポーターからの声も受けて、「浦和とダービーを行うことが、クラブの使命だと思っています」と強調した。