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バイエルン「ジダン監督」誕生へ接触。レバークーゼン優勝決定、11連覇でストップ

ジネディーヌ・ジダン (Photo by Franco Origlia/Getty Images)

仲介人と話し合いを開始。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンが来季2024-25シーズンの新監督として、現在フリーの元フランス代表で前スペイン1部レアル・マドリード指揮官のジネディーヌ・ジダン氏の招へいを検討し、仲介人にコンタクトを取ったという。スペインメディア『マルカ』が4月14日に報じた。

 ジダン氏はレアル・マドリードでの2年間の二次政権、コロナ禍にあった2020-21シーズン限りで退団し、そこから充電期間に突入していた。フランス代表監督のポストを狙っていたと噂されるが、カタール・ワールドカップ(W杯)での準優勝により、ディディエ・デシャン監督は北中米W杯のある2026年6月まで契約を延長。その線は現時点でなくなり、またレアル・マドリードもカルロ・アンチェロッティ監督の続投が決まっている。

 そうしたなかで現在51歳のジダン氏も現場復帰を検討してきた。これまで古巣であるイタリア・セリエAのユベントスFC、オリンピック・マルセイユ、さらにはパリ・サンジェルマンなどが名乗りを挙げてきたが、具体的な話には進展してこなかった。

 そして現役時代にはプレーしていないドイツ・ブンデスリーガの復活を目指す名門が動き出したというのだ。『マルカ』によると、「ここ数日、仲介人とコンタクトを取ったバイエルン・ミュンヘンが、興味を持っていることを伝えた」「話し合いが始まった」そうだ。

 昨季途中から指揮して何とかリーグ11連覇を達成したトーマス・トゥヘル監督だが、2シーズン目の今季限りでの退団が決定。優勝を決めたレバークーゼンに9ポイント差をつけられる独走を許した。

 同メディアは他に、元バイエルン指揮官でもあるユリアン・ナーゲルスマン(現ドイツ代表監督)とハンス=ディーター・フリック(前ドイツ代表監督)、前ASローマ監督のジョゼ・モウリーニョが候補に挙がっているという。ただし、レバークーゼンを率いていたシャビ・アロンソ監督には断られている(来季続投を明言)。このシーズン終盤に差し掛かっても、まだバイエルンが後任人事を決定できずにいるのは”異例”と見ている。

 ナーゲルスマンが就任するまで、バイエルンはクラブOBを活用する人事にこだわってきた。その伝統にこだわらず、フランス出身のスーパースターに復活を託すことがあり得るのか。

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 何より”戦術家”トゥヘルとは、ある意味正反対のタイプと言える、“カリスマ”のジダンに委ねるというのは賭けだ。そもそもジダンは、どのように考えているのだろうか。もちろん、選手の人事にも大きな影響が出そうで、実現すればとても楽しみだが――。