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【浦和】荒木主審らポーランド派遣、審判交流にスコルジャ監督「サッカー自体の発展につながっていく」

浦和のスコルジャ監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI

ポーランドリーグ時代に日本人主審の試合を経験、「とても良かった。周りの環境を含め、レベルが上がってきている」。

 Jリーグでも主審を担当する国際審判員の荒木友輔主審、さらに三原純、渡辺康太の両副審がこのほど、日本サッカー協会(JFA)とポーランドサッカー協会の交流プログラムで、ポーランドに派遣されて、現地1部リーグ・エクストラクラサの試合などを担当した。先月行われたJFA審判委員会のレフェリーブリーフィングで、扇谷健司委員長が報告し、現地でも高い評価を受けたという。

 扇谷委員長によると、日本とポーランドの審判交流は2017-18シーズンから積極的に行われてきた。その後、コロナ禍、VARの導入で一度途絶えていたが、今季から再開された。ポーランドからもダミアン・シルヴェストジャク主審、 マレク・アリス氏、バルトシュ・ハイニヒ氏が昨シーズン来日して、Jリーグなど日本の試合を担当している。今季も3人の審判チームが6月10日から6月30日まで来日する。

 ヨーロッパで日本人の審判員が笛を吹ける機会はなかなかなく、加えて熱狂度の高いポーランドだけに、非常に貴重な機会になっている。

 ポーランド出身である浦和のマチェイ・スコルジャ監督はこれまで同リーグの複数クラブを率いて、レフ・ポズナン時代の2021-22シーズンにはるリーグ優勝を成し遂げている。スコルジャ監督は今月行われたオンライン取材の際、この審判交流について問われると次のように語った。

「2年以上前だったはずですが、ポーランドで日本人レフェリーが笛を吹いていたことはよく覚えています。とても高いレベルのレフェリーだったと思います」

 そうしたつながりを経て日本人の審判について、「(日本人の)レフェリー全体を見ても、2年前と比較してレベルが上がってきていると思います。周りがレフェリーに与える環境も良くなっている成果だと思っています」と、メディアやファン・サポーターの目などを含めて、環境も変わりつつあると受け止めていた。

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 日本とポーランドの今後の連携についても、スコルジャ監督は「異なるリーグ、異なった大陸間でレフェリーの交流が行われていくことで、サッカー自体の発展にもつながっていくと思います」と期待を寄せていた。

Posted by 塚越始