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小林悠、中村俊輔、田川亨介、 鄭大世、江坂任…サカノワ的インパクトを残したJ1の選手トップ10!

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Jリーグベスト10ベストイレブン

サカノワスタッフ

若手の台頭が限られるなか、大きく成長を遂げた鳥栖のFW田川亨介。

ACL制覇にチームを導く決勝点を奪ったR・シルバが、通訳のロドリゴ・シモエスさんに肩車をされる。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

記者A「中村俊輔の加わったジュビロ磐田は、シーズン序盤はとにかく不安定だった。負け試合は、スタンドが沈黙してしまうぐらい酷い内容の試合もあった」

記者B「名波浩監督が俊輔をサイドに起用すると、俊輔もいろんな意図を理解して。次第に名波監督の考えを俊輔がフィルター役となってピッチに伝えていましたね」

記者A「気付けば、俊輔のチームになっていったね。その影響力の大きさといい、それでいて常に謙虚である姿勢といい、改めてトップ・オブ・トップだと関心させられたね」

記者B「名波監督もピッチでの判断は選手に委ねていて、いろいろプラスに相乗効果が生まれていった」

記者A「そう考えると、中村憲剛といい、ピッチ上の指揮官といえる選手が活躍するかどうかで、成績も変わったシーズンだったと言えるね」

記者C「優勝を逃した鹿島アントラーズ、リーグ戦は奮わなかった浦和……確かにそういったピッチ上で常に軸となって戦い方をコントロールできる選手が不在だったと言えたかもしれません」

記者B「セレッソ大阪の杉本健勇は驚かされた。こんなに変わるものなのか……って。ユン・ジョンファン監督のもとで一段と凛々しさと力強さが増して、これまでとは別人のようだった」

記者C「さらに中村航輔、伊東純也と柏レイソルのふたりが続きます。中村航輔のあの絶対にナンバー1になってやるんだという気持ちの伝わるプレーは好感を持てます。伊東は気持ちいいプレーを見せていました。難しかったかもしれませんが、もう少し早く、勢いに乗っているときに日本代表に呼んでほしかった気がします。ハリルホジッチ監督は抜擢のタイミングがいつもちょっと遅かったような……」

記者A「伊東は6ゴールのうち9月以降は1点か。マークが厳しくなってから苦しんだね。2017年は全体的に、若手がなかなか目立たなかったかな?」

記者B「その中で鳥栖の田川は高卒ルーキーながら24試合4得点。もっと評価されていい選手かもしれないっす」

記者A「左利きのストライカー。一気にFIFA・U-20ワールドカップの日本代表に選ばれて、その後、浦和戦でパンチ力のある2ゴールを決めたね」

記者B「不器用だけれど、物怖じせず堂々と挑んでいく。鳥栖らしいといえるタイプで、応援したくなってしまう選手ですね」

記者A「ルーカス・ポドルスキは物足りないと言えばそうだけど、決めたゴールはインパクトがあった」

記者B「連係面が噛み合っていないけど、ひとりで自由にやらせると面白い。来季、神戸が戦術をポドルスキ中心にするのか、使い分けたりできるか。そのあたりは見どころですね」

記者C「鄭大世は4月1日の5節・磐田戦で決めたオーバーヘッド。絶句ものです。あの1プレーと清水エスパルスをJ1残留に導いた貢献度で! 動画でぜひ見てください」

記者A「大宮アルディージャの江坂任はノーステップのシュートとか、センスの塊だと思わせた。ため息を漏らすようなプレーをたくさん見せてくれた」

記者B「ゴールを奪える貴重なトップ下ですね。一段と勝負に徹する、チームを勝たせる選手になっていってほしいですね」

記者C「FC東京の石川直宏は、最後にしっかり紅白戦でアピールしてJ1最終節のガンバ大阪戦で先発の座を勝ち取り、翌日のJ3でアシストを決めて引退ですからね、やはりスターですね。最後がJ3の試合だったこともあり、10位タイにさせていただきました」

記者B「他にコンサドーレ札幌のジェイは、圧倒的な存在感だった。この中にいてもおかしくなかった。タイトルを獲っていれば鹿島の昌子源やガンバ大阪の井手口陽介も入っていたと思う。ただ、ある意味、期待を裏切ってしまったところもあり圏外にしました」

【次のページ】2018年、期待する選手は? 俊輔以上の左利きのテクニシャンがJに!?

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