長友佑都が浦和加入内定MF宮本優太の”衝撃”を語る「メッセージが心に響いた」
オンラインでの取材に応じた日本代表の長友佑都。協力:日本サッカー協会
一方、トレーニングの質についてアドバイスを送る。日本代表での”ポスト長友”についても言及――。
日本代表(SAMURAI BLUE)のDF長友佑都が11月11日、オンラインによる取材に応じて、13日(日本時間同23時15分)のパナマ代表戦、17日(日本時間18日5時)のメキシコ代表戦に向けた抱負、自身1年ぶりの代表復帰に懸ける思いなどを語った。
この間、長友はトルコ1部のガラタサライSKを退団、フリーの身となって、この夏にフランス1部のオリンピック・マルセイユに加入した。その決断の背景には「日本代表」があったからだと語った。
「難しい戦いを自分自身が選んだのは、日本代表で活躍したかったから。信念と覚悟があり、そこはブレませんでした。もちろん簡単な世界ではありません。明らかにレベルが上がり、世界的にもフィジカルやスピードがあり、フランスはセリエAのように高い。ただ日本代表が僕の中心にあったからこそ、この環境を選びました」
そして“ポスト長友”が話題になるなか、「オッサンパワー、オッサンの魂を見せていきます」と意欲を示していた。
また、2年前にSNSで長友が募集した「直接指導する権利」企画で、見事当選した流通経済大の宮本優太がこのほど浦和レッズに来季加入することが内定した。宮本はボランチとサイドバックをこなすタレントで、長友を目標の存在に挙げる。
当時たくさんの応募の中から宮本を選んだ決め手について、長友は「たくさん応募してもらった中で、彼からもらったメッセージが、すごく響くものがありました。そこで選ばせていただきました」と、彼の言葉に心を動かされたと明かす。
そして実際に一緒に練習をした時の宮本の印象は? さらにはこれからの期待について、34歳のサイドバックは次のように語った。
「実際にトレーニングをすると、まず真面目な性格で、自分でもいろんなことに取り組んできているんだなと思いました。ただやはりいろんなトレーニングの質の意味では全然まだまだだなと感じました。その時、自分の経験やトレーニングのディテールをすごく教える機会になりました。それがいい刺激であったり、今のパフォーマンスやフィジカルアップにつながったと彼が言ってくれているのであれば、あの時やって良かったと思いますね」
彼もまた将来的には“ポスト長友”候補になりますね、と話を振ると、長友はこう語った。
「ポスト長友の話題が、たくさん出ますね(笑)。そこは『ポスト長友』で探してしまうから、難しい部分もあると思います。いい面も、悪い面も、僕の影が評価基準になり、比べてしまうと思います。ただ、ポスト長友ではなく、日本代表の左サイドバックとして、純粋な目で探したほうが、選手たちもやりやすいと思います。もちろん皆さんがいろいろ比較されることを、僕は全然いいのですが、若い選手たちはちょっとやりづらさがあるかもしれない。新しい風を吹かすため、新しい競争を作るためにも、『日本代表の左サイドバック』として、しっかり探したほうがいいと思います」
新たな世代の台頭を促していけるか。もちろん東京オリンピックの開催が1年延期されたことも影響しているが、それもまた森保ジャパンの大切なテーマの一つになっていく。
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[取材・文:塚越始]