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【FIFA】女子サッカー普及促進プログラムを開始。当面2023年まで「最優先事項で取り組む」

マッチアップを展開するINACの鮫島彩(左)と浦和Lの猶本光(右)。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

新型コロナウイルスの影響を受けた国・団体にも支援。

 FIFA(国際サッカー連盟)は9月8日、女子サッカーのさらなる普及に向けた加盟国・団体向けのプログラムを開始すると発表した。2020年から2023年まで、女子サッカーを推進するための8つの新しいプログラムを実施。FIFA加盟国・団体は全てのプログラムに申請できる。

 女子育成プログラムでは、211の加盟団体すべてに、経済的な面のみならず、問題や課題解決に向けても、FIFAが積極的にサポートしていくという。また最近では、新型コロナウイルスの影響に対する、女子サッカーに特化した50万ドル(約5000万円)を追加助成する支援プログラムを発表している。

 以下のプログラムが、女子育成プログラムの一環として提供される。

・女子サッカーの戦略
・女子サッカーのキャンペーン
・リーグの開発
・クラブライセンス
・職員のさらなる育成
・トレーナー奨学金
・トレーナーのメンタリング
・サッカー界の女性幹部の登用

 ファトマ・サモウラFIFA事務局長は次のように語っている。

「女子サッカーの振興は、FIFAにとって最優先事項であることに変わりありません。女子サッカーのためのFIFACOVID-19サポートプラン助成金やFIFAフォワードプログラムに加えて、FIFAの女子育成プログラムは、各協会があらゆるレベルの女子サッカーに投資を行うことを支援しています」

 FIFA女子サッカーディレクターのサライ・バレマン氏は次のようにコメントしている。

「10億人以上のテレビ視聴者がいたFIFA女子ワールドカップ・フランス2019は、女子サッカーの信じられないほどの発展を印象付けました。今、私たちは女子サッカーを社会にもっとしっかり定着させたいと思っています。加盟団体と協力し、女子サッカーを、誰もが触れやすいものにしていきたいと思っています。

 女子サッカーはFIFAの中心的な存在であり、2016年には独自の女子サッカー部門を設立し、2年後には初の女子サッカー戦略を発表しました。そして今、女子サッカーへの投資を倍増させています。

 この資金は、競技会、技術的な開発、リーダーシップとマネジメント、専門化、技術開発など様々な分野に充てられています。新しいプログラムは、この発展の次の段階を象徴するものです。

 加盟団体は要件を満たし、プログラムが自国の女子サッカー戦略に合致していることを条件に、このFIFAプログラムに申請できます」

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[文:サカノワ編集グループ]

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