【皇后杯】新潟LがINACに大逆転、準決は浦和L戦!殊勲の石淵萌実「感謝のゴールを決めたかった」

新潟L石淵萌実が決勝弾を決める!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

大ケガから復帰、ループ弾が決勝点に。

[皇后杯 準々決勝] 新潟L3-2 INAC/2020年12月19日/カンセキスタジアムとちぎ

 アルビレックス新潟レディースが粘り強さを発揮し、INAC神戸レオネッサに2点ビハインドから逆転勝利を収め、準決勝に駒を進めた。

 圧巻の逆転劇だった。

 前半は髙瀬愛実に豪快な先制点弾、さらに中島依美にも一撃を決められ、新潟Lは2点を追う形になった。

 それでも42分、「いつものINACとの対戦よりも、ボールを動かせていた印象があった」と上尾野辺めぐみは前半を評していたが、園田瑞貴のドリブルから最後は滝川結女が決めて1点を返した。

 具体的な裏への狙い所と、そのタイミングを修正した新潟は後半立ち上がりに勝負に出る。

 右サイドをドリブルで上がった上尾野辺のクロスに、川村がヘッドで合わせて同点に。その2分後、裏のスペースを突いた石淵萌実がGKの位置をしっかり見極めループを流し込み、これが決勝点になった。

 なでしこリーグでは5位に終わったものの失点数「17」は、優勝した浦和レッズレディースと並ぶ最少失点。その堅守で、INACの猛反撃を食い止めた。

 なかでも石淵の闘志が光った。昨シーズンこの時期、左ヒザ半月板の手術を受けて、今年のほとんどをリハビリに費やした。復帰戦は最終節前の17節、ラスト約10分だった。

 だからこそ皇后杯に懸ける思いは人一倍強い。

「1年ぶりの復帰。リーグ戦では何もチームに残せなかったですし……。手術して本当にいろんな人に支えられてきました。皇后杯ではチームに、お世話になってきた人たちに恩返しをしたかった。今日の試合は特に……前の試合では点を決められなかったので、感謝のゴールを決めたいと思っていました」

 途中でベンチに退いたあとも、祈るように両手を握りしめながら戦況を見守っていた。彼女にとっても、チームにとっても、大きな勝利となった。

 新潟は4年ぶりの準決勝進出を果たした。クリスマスイブに戦う準決勝の相手はリーグチャンピオンの浦和だ。リーグ戦では2試合とも最少失点で敗れている。

 全員でゴールへ向かう姿勢、全員でゴールを守る気迫、準々決勝で掴んだものは多い。準決勝でもう一段ギアを上げた新潟のサッカーで、ファイナル進出を狙う。

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新潟L石淵萌実が決勝弾を決める!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
新潟Lの川村優理(5番)が同点弾を決めて歓喜!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
新潟Lの川村優理(5番)が同点弾を決めて歓喜!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ベンチで戦況を見守る石淵と滝川結女。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

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[取材・文・写真:早草紀子]

Posted by 早草紀子

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