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ウニオン・ベルリン監督が遠藤渓太に言及「全く新しい文化、少し時間が掛かる」

横浜FMでの遠藤渓太。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

3年目のフィッシャー監督、リハビリ中の選手が多くやや不満。

 ドイツ・ベルリンの地元紙『ベルリナー・ツァイトゥング(ベルリナー新聞)』は7月30日、ブンデスリーガ1部のウニオン・ベルリンがホームであるシュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライで、初めてボールを使ったトレーニングに取り組んだと報じた。

 また、チームを率いて3年目になるスイス人ウルス・フィッシャー監督がチームの現状について語るとともに、このほど横浜F・マリノスからの加入が内定した遠藤渓太について「少し時間がかかるだろう。彼にとってはまったく新しい文化なのだから」と言及。FCバーゼルを率いた際に柿谷曜一朗とも仕事をしている指揮官は、22歳の日本人MFに、まず環境への適応を優先させる意向を示した。

 記事によると、チームはこれまでフィジカルトレーニング中心に取り組み、同日からボールを扱ってのグループ練習を開始した。すると静かな雰囲気を切り裂くように、フィッシャー監督の「もっとお互いに話をして!」と叫ぶ大きな声がグラウンドに響いたという。

「54歳の指揮官は、選手と同じように自分自身に対しても厳格だ」と紹介されるフィッシャー監督は、「今、まだ調子の上がっていない選手をたくさん抱えています、ほとんどがリハビリ中です」と説明。昨年のこの段階ではほぼ全員が揃っていただけに、この状況に少なからず不満を抱えているそうだ。新シーズンの開幕時は27人から30人の構成になりそうで、現在22人しかおらず「(2チーム分になる)ちょうどいい数字だ」と、冗談も漏らしている。

 チームを2部から引き上げて、今季1部残留を果たしたフィッシャー監督はケガをしている各選手の状況について語るなか、横浜FMから1年でのレンタル移籍で獲得した遠藤について、次のように触れている。

「彼には時間が必要になると考えています。ここは彼にとってまったく新しい文化になります。まず合流をしてから、私たちは見守ることになるでしょう」

 そのように、遠藤が環境や文化に慣れるまで、時間をかけて見守ることを強調している。

 遠藤は7月31日に現地入りしている。今後クラブでのメディカルチェックを経て、正式に加入が決まる。また、クラブは8月8日にエネルギー・コットブスとプレシーズン最初の練習試合をホームで行うことを発表している。ファン1000人のみに公開される。

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[文:サカノワ編集グループ]

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