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香川真司、契約解除は青天の霹靂。ラージョ・バジェカーノとサバデルが新天地の有力候補

サラゴサでの香川真司。(C)Real Zaragoza

「理由は分かりません、私が知りたい」

 スペイン2部リーグのレアル・サラゴサに所属していた香川真司が10月3日、クラブとの契約解除を受けてオンラインでの取材に応じ、地元メディアに率直な思いを語った。

 2021年6月まで2年契約を結び、スペインでの生活にも慣れた香川はサラゴサの1部昇格に向けて集中し、万全にコンディションも整えていた。サラゴサのためにすべてを懸ける――。その決意を固めていただけに、無念でならなかったという。

『エラルド』『エル・ペデリコ』によると、香川は「この別れは、まったく予期していませんでした。プロとして2年契約を結んでいるのだから、このタイミングでの契約解除は理由が分かりません。私が知りたいです。経済的な面が問題であれば、話し合うことができたはずです」と、理不尽な退団を受け入れ難い気持ちを吐露しているという。

「確かに昨シーズンの成績は満足のいくものではありませんでしたが、今シーズンはもっとやれる自信と手応えがありました。ただ、今は終わったことなので、新たなチャレンジに向けて考えていきたいです」

 契約解除が決定したことで、香川自身は新たな挑戦に向けて、気持ちを切り替えているという。ただし「これから考えます」と、さまざまな噂が出ている新天地については、まだ何も決定していないということだった。

 31歳のアタッカーはやはりスペインでの戦いにこだわるのか?

 フリーエージェントになったことで、10月5日のスペインをはじめとする欧州主要リーグの移籍市場終了後もクラブと契約を結ぶことができる(Jリーグも含め)。

 現在のところ、CEサバデルが本格的に香川の獲得を検討し、フロントも「選択肢の一人」とリストアップしていることを認める。さらにはラージョ・バジェカーノも、地元メディアが「すでにクラブは調査をしている」と伝える。また、CDレガネス、1部リーグのカディスCFも興味を持っていると言われる。

 また『アス』などによると、サラゴサは来年6月まで香川に支払う予定だった年俸約40万ユーロ(約5000万円 ※60万ユーロと報じるメディアも)を保証し、新天地の年俸がその額に足りない場合、差額を補填する条件を提示している。

 サバデルが支払える年俸の上限はは10万ユーロ(1200万円)だ。しかし、その補填条項があれば、ラージョ・バジェカーノなども獲得をさらに本格的に検討するかもしれない。すでにシーズンは開幕しているだけに、香川サイドも早い段階で決断を下したいところ。今週あるいは来週中には決まるか――。

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[文:サカノワ編集グループ]

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