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エイバル首脳が明かす武藤嘉紀獲得の舞台裏「何度も断られた」

マインツ時代の武藤嘉紀。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

当初は金額の折り合いがつかず。ニューカッスルが譲歩。

 このほどスペインリーグ1部SDエイバルのフットボールダイレクターを務めるフラン・ガルガラサ氏がスペインメディア『アス』のインタビューに登場し、イングランド・プレミアリーグのニューカッスルユナイテッドFCからFW武藤嘉紀を期限付き移籍で獲得した際の舞台裏を明かしている。

 ガルガラサ氏はニューカッスルとの交渉の席上でのやりとりについて、当初、金額の面で合意に至らず何度も断られたという。

「ニューカッスルからは要求額に合意するか、武藤をあきらめるかの二択であると言われてきました。ただし私たちはその要求を受け入れられないと伝えました。しかし1週間後、私たちが最初の交渉で伝えた金額で、日本人ストライカーはエイバルにローンでやってきました。何度も断られましたが、我々には忍耐と移籍市場でどのようにして交渉をまとめるのかという知識がありました。とても満足しています」

 武藤がどれだけ必要な選手であるかを伝えてきた。ただしクラブとして支払える額の上限も決まっている、と。そのうえで粘り強く交渉した結果、相手の譲歩を引き出したということだ。

 武藤は2018年8月にドイツ・ブンデスリーガの1.FSVマインツ05から900万ポンド(約11億円)の移籍金でニューカッスルに加入。しかしプレミアリーグでは2シーズンで25試合に出場し、わずか1ゴールしか決められずにいた。

 今季はニューカッスルのプランに入っていなかった武藤は移籍が容認され、ブンデスリーガ復帰の噂話も浮上していたなか、最終的にエイバルへの1年間の期限付き移籍が決まった。

 武藤は初のスペインリーグ1部リーグで、これまで3試合(138分)に出場。すでに2試合でスタメンとしてピッチに立っている。スペインの舞台で、ニューカッスルを見返すような活躍を見せ付けたいところだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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