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どうなる?ビジャレアル監督は移籍容認、久保建英は残留希望

久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

本人は「厳しい状況も、学ぶ過程の一つ」と捉える!?

 スペインメディア『アス』は12月21日、「久保はここにいたがっている」と題したレポートを掲載した。前日にはビジャレアルCFのウナイ・エメリ監督が、スペイン1部リーグでの出場機会増を求める久保建英の1月の移籍を“容認する”という記事が出た。しかし久保自身はあくまでもこの好調なチームでシーズン最後まで戦いたいというのだ。

 記事では「ビジャレアルでの状況は当初夢見ていた通りではないものの、久保はこれを学ぶ過程の一つと捉え、自分の定位置を掴みたいと考えている」と伝える。

 レアル・マドリードからビジャレアルにレンタル移籍した久保は、ヨーロッパリーグのグループステージでは全5試合(延期された1試合は中止が決定)に先発出場している。しかしスペインリーグでは13試合でピッチに立つものの先発はわずか2試合。そして直近のCAオサスナ戦ではベンチ入りしたがピッチに立てず、開幕から続いた連続出場記録も途絶えた。

 そうしたなか、ビジャレアルの中盤を支えてきた背番号10をつけるビセンテ・イボーラが左ヒザの負傷により長期離脱に。ピボーテ不足が深刻なため、メキシコのクラブ・アメリカにビジャレアルからレンタル移籍しているアルゼンチン人MFサンティ・カセレスを1月に復帰させる案が浮上しているのだ。

 ただし、カセレスはアルゼンチン人のため、復帰させた場合、EU外の外国籍選手枠を1つ空けなければならない。

 そのため、日本代表MF久保、コロンビア代表FWカルロス・バッカ、アルゼンチン代表DFラミロ・フネス・モリのうち、一人を放出しなければならなくなる。そこで久保も候補の一人に。

 そうしたなか、レアル・マドリー側からの久保の起用を求める“圧力”に嫌気も差して、エメリ監督は久保が出ていきたい場合には、それを容認するスタンスを示しているということだ。

 そのように周囲で様々な噂が伝えられるなか、しかし久保はビジャレアルでぽチームのため戦いたいという思いを伝えているそうだ。チームを変更するリスクも考えると、好調なビジャレアルでこうしてチャンスを掴めているプラス面も大きい。加えて年明けには、ヨーロッパリーグの決勝トーナメントにも始まる。

 ただ単に周りが騒いでいるだけか? それとも水面下では、何かしら動きがあるのか?

 まだちょっと読めないところもある。例えば久保がスペインリーグで途中出場のチャンスさえ減っていけば、確かに「再移籍」の可能性は膨らんでくるか――。 

注目記事:久保建英はビジャレアルに「残りたい」。一方、放出の可能性も「グラナダ、オサスナは無理」とスペイン大手ラジオ局が指摘

[文:サカノワ編集グループ]

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