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「最初から分かっていた」「見当違いの賭け」本田圭佑の獲得失敗、ボタフォゴOBドニゼッチが痛烈批判

本田圭佑のリオ到着時、多くのサポーターに歓迎された。※ボタフォゴの公式サイトより

「セードルフと比較? オランダ人が全てにおいて傑出している」。ヴェルディ川崎でプレー経験があり、メキシコで本田と会話したことも。

 ブラジル1部(セリエA)のボタフォゴFRを昨年末に退団した元日本代表MF本田圭佑だが、ブラジルでは彼とクラブへの批判が止まずにいる。チームは2部降格の道を突き進んでいるだけに、その原因を探る時、どうしても“Keisuke HONDA”の名前が挙がってくるようだ。

 ボタフォゴの情報を扱う『フォガオ・ネット』は1月23日、ボタフォゴOBであり、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)でプレーした経験のあるドニゼッチ(DONIZETE)が本田獲得について「上手くいかないことは最初から分かっていたこと」と、クラブの補強策を批判した。

 1995年のブラジル1部リーグ制覇に貢献した52歳のドニゼッチは今なお、クラブの歴史を語るうえで欠かせぬ一人に挙げられる。96年にはV川崎でプレーして半年間で14試合・6ゴールを決めて、SLベンフィカへ移籍。その後はさまざまなチームでプレーしてきた(2016年に事実上の引退)。メキシコでは本田と直接会って話したこともあるそうだ。

 ボタフォゴでファンに愛されてきた選手の条件、それはテクニックがあり、鋭さを備え、キャラクターが立ち、それでいて献身的――。ドニゼッチはそのように挙げる。

 本田の獲得は賭けだったという論調について、彼は「そもそも見当違いの賭けだった」と憤る。「本田とセードルフを比較しようとした人がいましたが、オランダ人のほうが全てにおいて傑出しているのは明らかです」と、比較するのもおこがましく失礼だと言う。

「彼がここで上手くいかないことは最初から分かっていたことです。ボタフォゴのことを心から考えて戦えて、そうしてチームの中心になれる選手こそ必要でした」

 過去にもチームが降格する時、クラブは不可解な判断をしてきたと振り返る。今回、本田獲得がその負の選択の一つだったと指摘する。

 ドニゼッチ自身はこのボタフォゴの窮状を救うため、ベースである下部組織の強化を図るためスタッフになりたいと申し出たものの、フロントに拒否されたということだ。

 ボタフォゴはブラジルセリエA、泥沼の6連敗中で20チーム中最下位。一方、本田はポルトガル1部のポルティモネンセSCへの加入が間近だと言われているが、クラブからの発表はまだだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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