久保建英の立場、エメリでもボルダラスでも大きく変わらず。レアル・マドリードとしては…『マルカ』が指摘
久保建英。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
出場機会のペースを上げるはずだったが。
[スペイン1部] ビジャレアル 1-0 ヘタフェ /2021年5月2日/エスタディオ・デ・ラ・セラミカ
スペイン1部リーグ、ビジャレアルCFがヘタフェCFに1-0で勝利を収めた。今季途中までビジャレアルに在籍していたヘタフェの日本代表MF久保建英はこの“古巣対決”、2試合連続でベンチスタートとなり84分から途中出場。試合のラストプレーで最終ラインの背後を突く惜しいロブパスを放ったが、ゴールをもたらすことはできなかった。
スペインメディア『マルカ』はこの試合のあとのレポートで、久保がビジャレアルのウナイ・エメリ監督からヘタフェのホセ・ボルラダス監督のもとでのプレーに環境を変えたものの、その立ち位置はほとんど変わらずにいると指摘している。
ビジャレアルではスペイン1部リーグ13試合・291分に出場、そのうち2試合が先発だった。一方、ヘタフェではこれまで同リーグ15試合・666分に出場して1アシストを記録。先発は7試合(途中出場8試合)にとどまっている。
『マルカ』はそんな久保について、「それほど立場は変わっていない。レアル・マドリードとしては、ヘタフェに移籍することで出場機会のペースを上げるはずだと予想していたが、現状そのようにはなっていない」と、想定外だと読み解く。
また、ヘタフェでは22歳であるがBチームで結果を残してきたホセテ・ミランダが頭角を表してきていて、「彼の前にはリザーブチームにいた選手が出てきている」と報じる。そして今回、試合を決定づけるゴールを決めたのは、ビジャレアルの下部組織出身である18歳の新鋭ピノだった。
残り4試合、切磋琢磨した環境のなか、久保は彼にしかない非凡さを見せつけることができるか。残留争いも熾烈なデッドヒートに突入する。
ヘタフェはスペイン1部リーグ8勝10分16敗(26得点・40失点)の勝点34で15位。次節は日本時間5月9日21時から、乾貴士、武藤嘉紀が所属する最下位20位のSDエイバルとホームで対戦する。
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[文:サカノワ編集グループ]