【浦和】ヘグモ前監督との係争内容が明らかに。年俸は約1.2億円、「10位で自動更新」巡る交渉決裂
浦和のヘグモ前監督。写真:石橋俊治/(C)Toshiharu ISHIBASHI
レッズ側はオプションの解除を求めたが――
J1リーグの浦和レッズが2024年8月26日付で契約解除したペア=マティアス・ヘグモ前監督を巡る係争で、浦和の主張がCAS(スポーツ仲裁裁判所)により全面的に認められたが、CASの公開した仲裁判断文がSNSで話題を集めている。
ヘグモ前監督の年俸は「693,181.82ユーロ」(約1億2700万円)だった。そして2024年シーズンは、J1リーグで10位以内に入った場合、翌シーズンへ自動延長されるオプション条項が付いていた。
8月時点では13位だった。浦和は2024年8月26日、ヘグモ氏とコーチ陣を交えて「合意解除」を提案したものの、これが拒否された。クラブは9月3日に契約解除を決定した。
その後、両者は和解交渉を実施。ヘグモ側は2025年まで支払われるべきだと主張(のちに撤回)、浦和は2024年末までだという見解を示した。
ヘグモ側は2024年11月9日、国際サッカー連盟(FIFA)に提訴。FIFAは2025年1月28日の裁定で、浦和に対し補償の支払いを命じた。
また、補償額は当初約7万2000ユーロ(約1300万円)とされたが、同年3月7日に通知された理由書では約18万3000ユーロ(約3300万円)に増額。その変更理由は明確に示されていなかった。
さらにFIFAの算定では、すでに浦和が支払っていた2024年11月・12月分の給与が未払いとして扱われたほか、本来契約期間外である2025年1月分の給与まで補償に含まれていた。
これに対し浦和は、事実認定と契約解釈に重大な誤りがあるとして2025年3月27日にCASへ上訴。CASは審理の結果、有効な契約は2024年12月31日までのものであり、2025年1月は対象外と認定した。
11月・12月分の給与も、FIFAの判断前にすでに支払われていた事実を確認。これにより、浦和は契約に基づく金銭的義務をすでに履行していたと結論付けた。
結果、CASはFIFAの決定を取り消し、浦和の主張を全面的に認めた。契約解除に関してクラブ側に義務不履行はなかったことが最終的に確認された。
CASはスイス・ローザンヌに本部を置くスポーツ紛争の最終審機関。FIFAなど国際競技連盟の決定に対する不服申し立てを扱う。仲裁判断は原則として最終的な法的拘束力を持ち、不服申し立てはスイス連邦裁判所に限られる。
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