【鹿島】上田綺世が通算12ゴール目。しかし「勢いに押された」と横浜FCに不覚の1敗
上田綺世。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
リーグ連勝ならず、逆に5試合ぶりの白星を献上。
[J1 31節] 鹿島 1-2 横浜FC/2021年10月2日16:03/カシマサッカースタジアム
J1リーグ31節、上位進出を狙う鹿島アントラーズだったが、最下位の横浜FCにホームにて1-2で敗れる不覚を取った。リーグ連勝ならず。一方、横浜FCはリーグ5試合ぶりの勝利で暫定ながら最下位脱出。
日本代表と東京オリンピック日本代表に選ばれてきたFW上田綺世はこの日追撃の1ゴールを奪取。得点ランキング4位タイの今季通算12ゴール目を決めた。23歳のエースストライカーは試合後の取材に応じ、この1敗を真摯に受け止め、チームと自身の課題を挙げた。
「(この敗戦の要因を、どのように考えているか?)試合時間がいつもより早いこと、普段の準備のところなど、そこは明確ではありませんが、各々が考えて答えを出して、次の試合に臨む必要があると思います」
立ち上がりから横浜FCのパワーのあるプレッシャーに苦しみ2失点を喫した。その対策についても、「『受け身になっていた』という実感は特にないですが、相手の勢いに押されていたのは間違いありません。(チームが)勝てている時は、そこで勢いで圧倒できていたので、そこの差はあったと思います」と、反撃の手がハマらなかった時の二の矢、三の矢の必要性も感じていた。
ハーフタイムの2枚替えから、後半開始直後、上田の12ゴール目が生まれた。
「前半相手が勢いよく来ていたので(鹿島の)中盤の運動量はすごく多くなっていました。前半で変わった2枚もすごく消耗していて、決してパフォーマンスが悪かったわけではなかったと思います。逆に相手のパワーが落ちたところで、入ってきた二人が違う風を吹かせてくれて、それで得点できました。対応される前に、もう1点取れれば良かったとも思います。また、セットプレーなどで取れていれば、試合展開も変わったと思います」
もう少しディテールにも目を向けていきたいとも言う。
「1点差のなか、相手のボールへの執着はかなり強く、高さ勝負では厳しい状況にありました。僕らもトリックプレーまではいかなくてもサインプレーなど見つめ直し、セットプレーで点を取れるようにモノにしていきたいです」
痛恨の1敗。ACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場権を掴むためには、この中断期間のあと、もう一度、一丸となって流れを掴みたい。
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[文:サカノワ編集グループ]