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湘南がJ1残留。山田直輝が安堵「1か月ぐらいずっと緊張していて、ようやく平穏な日が来るな、というのが率直な気持ちです」

湘南の山田直輝。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

今季37試合・5得点・1アシストとフル稼働。「気負いすぎて固くなってしまった部分もありましたが、気持ちを前面に出すことはできました」

[J1 38節] G大阪 0-0 湘南/2021年12月4日14:00/パナソニックスタジアム吹田

 J1リーグ最終節、湘南ベルマーレがガンバ大阪とスコアレスで引き分けて勝点1を積み上げ、17位の徳島ヴォルティスがサンフレッチェ広島に敗れたため、16位でJ1残留を果たした。

 湘南の元日本代表MF山田直輝はこの大一番、4試合ぶりにスタメンに抜擢。山口智監督の期待に応えて、ウェリントンと交代するまで80分間、ハードワークを続けて貢献した。

 湘南の“ナンバー10”は試合後のオンラインによる取材に応じて、「大事な一戦で僕を選んでくれて、自分の中で『やらなければいけない』と、責任感を強く感じた試合でした。気負いすぎて固くなってしまった部分もありましたが、気持ちを前面に出すことはできました」と頷いた。

 一方、シーズンを通じてのチームの課題について、次のように語った。

「今シーズンは勝てる試合を引き分けにしてしまったことが多く、その結果、年末のこの時期に自分たちに返ってくるのだと改めて感じました。勝てる試合をしっかり勝ち切ることは、自分たちの年間を通しての課題だったので、しっかり勝点3を積み上げていけるチームにしていきたいです」

 湘南のリーダーと言える立場になりつつある。山田はそういった立場も弁えて、次のように語った。

「もともとそんなに口数は多くなく、練習から自分のやらなければいけないことを常に見せていくことを心掛けてきました。僕はここ1か月ぐらい、ずっと緊張していて、ようやく平穏な日が来るな、というのが率直な気持ちです。今日できた試合やパフォーマンスは、チームとしても自信につながると思います」

 また、ケガを繰り返してきた山田だが、2021シーズンはフル稼働でチームの残留に貢献した。

「1年間通して試合に出させてもらったからこそ、絶対に残留しなければいけないという思いは強かったです。すごく責任は感じていました。それだけにホッとしています」

 そして山田は「サポーターの皆さんが常により沿ってくれて、だからこそ、今日はより一丸となって戦うことができました」と感謝した。

 来年、山田を湘南の男にした、京都サンガF.C.の曺貴裁元監督との対戦も実現する。

「まず日本のトップリーグで戦えることは、すごく嬉しく思いますし、曺貴裁さんに成長した姿を見せなければいけない。ただ、まずは来年のことよりも、ゆっくり休みたいです」

 今季J1リーグ37試合・5得点・1アシスト。2021シーズンを戦い切った山田は、安堵の笑みを浮かべた。

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[文:サカノワ編集グループ]

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