×

【神戸】イニエスタ、大ケガから復帰までのドキュメンタリが好評「走りながら涙が出てきました」

天皇杯決勝でのイニエスタと高円宮妃久子さま。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

神戸の様々な地を“リハビリ”で活用していたのも印象的。

 J1リーグ・ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)が登場したドキュメンタリ「イニエスタの決断 ~知られざる142日~」が2月20日に「NHK BS」で放送され、大きな反響を呼んでいる。

 元スペイン代表司令塔のイニエスタは2020年12月にカタール・ドーハで行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)で右大腿直筋近位部腱断裂の大ケガを負った。そこから約5か月半後に公式戦復帰を遂げるまでのリハビリの様子を映像とともに、本人をはじめ、家族、専属スタッフ、そして神戸のチームメイト・スタッフの声を通じて粒さに追っている。

 イニエスタの右大腿部には生々しいメスを入れた傷跡が残る。そして「普通に歩く」「プール」「六甲山」……など復帰までの段階を一つずつ消化していったという、リハビリのメニューも明かされた。須磨海岸でのビーチバレーなど、イニエスタが神戸の様々な地を“リハビリ”で活用していたのも印象的だ。

 またイニエスタ自身はゴルフ場の芝生で「走る」ことができた時、「走りながら涙が出てきました。とても美しい貢献でした」と心境を吐露している。このケガを通じて、日本でとても多くの人に支えられていると実感する機会になったと言い、「恩返しをしていきたい」と強く考える機会にもなったと言う。また、負傷箇所はシュートを打つと負担が掛かる部位であり、その恐怖心を取り払うことにも時間を掛けたそうだ。

 FCバルセロナで黄金期を築き、日本に渡り神戸へ。そしてイニエスタは「たくさんのことが起こり、多くの犠牲を払ってでも、もう一度プレーしたい思いがありました」と、引退も頭をチラつきそうななか復帰を誓い取り組んできたと明かしている。

 ナレーションは「そしてイニエスタ」を歌った森山直太朗氏。SNSでは早くも、再放送や地上波での放送を期待する声が上がっている。

 日本で今季5シーズン目を迎えるイニエスタは19日に行われた開幕戦は欠場。神戸は次戦、23日に埼玉スタジアムで浦和レッズと対戦する。

【注目記事】
鈴木優磨への肘打ちパトリック退場劇、今季Jリーグ判定基準の目安に「安全脅かす行為は排除」。一方、VAR運用には改めて課題も│G大阪1-3鹿島

エリキがオランダからSNS発信。過去には浦和ユンカーが…憶測を呼ぶ

浦和から札幌へ移籍、興梠慎三が明かすミシャとの約束「毎年オファーをもらっていた」。鈴木啓太のユーチューブチャンネルで

[文:サカノワ編集グループ]

Ads

Ads