神戸5試合未勝利。イニエスタが語った期待と懸念「試合に勝てないと不安になり、疑念の気持ちが入ることも」
神戸のアンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「チームとして1試合ずつ良くなっている感覚はあります」
[J1 3節] 広島 1-1 神戸/2022年3月6日16:03/エディオンスタジアム広島
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが3月6日、J1リーグ3節のサンフレッチェ広島戦で今季初ゴールを決めた。しかし後半に日本代表DF佐々木翔のゴールで追い付かれ、チームは1-1で引き分け。神戸はリーグ5試合未勝利だ。
イニエスタは試合後、オンラインによる取材に応じて、次のように悔しさを滲ませた。
「全体的には、いい試合ができたと思っています。前半を含めて、試合の大半を支配できて、ゴールも決められました。ただ、勝つために足りなかったのは、チャンスをもっとモノにするところ。またディフェンス面では失点シーンのように、守り切る部分がちょっと足りていないかもしれません。チームとしては勝利を求めながら、ここから成長し続けるしかありません。そこに向けて進んでいきたいです」
チームとして、昨季のいい状態に近づけずにいるのではないか? その要因を問われた神戸のキャプテンは、「いい結果が出る時も、悪い結果が出る時も、本当にいろいろな要因や要素が重なって起きると思っています。『これが』と言うのは難しいですが、今シーズンに入ってから、チームとして1試合ずつ良くなっている感覚はあります」と、少なからず手応えを得ていると言う。
一方、次のように課題も挙げていた。
「ただ、まだチームのフルポテンシャルを発揮できていないとも確かに感じています。やはり試合に勝てないと不安になり、疑念の気持ちが入ることはあります。自分たちとしては毎試合良くなっている感覚を大事にして、金曜日には鹿島戦、15日には今シーズンの今後を占う重要な試合(ACLプレーオフのメルボルン・ビクトリー戦)があります。自分たちを信じて戦っていきます」
イニエスタと神戸が、このトンネルの先にある“栄光”を求めて突き進む。
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[文:サカノワ編集グループ]