INAC神戸、広島戦引き分け以上でWEリーグ優勝。成宮唯「このプレッシャーを味わえるのは私たちだけ」
INAC神戸の成宮唯。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
新潟戦で決勝点、14度目の無失点達成。
[WEリーグ 11節] 広島R – INAC神戸/2022年5月4日14:00/広島広域公園第一球技場
14勝2分の勝点44と無敗でWEリーグ首位を走るINAC神戸レオネッサが5月4日、アウェーでのサンフレッチェ広島レジーナ戦に臨む。引き分けか勝利を収めると、初代女王の栄冠を手にする。
この注目を集める一番、キーマンに挙げたいのが成宮唯だ。
5月24日のアルビレックス新潟レディースの60分、拮抗した展開のなかで田中美南にボールが入ろうとした瞬間「はい! はい!」と、ひと際大きな声で呼び込んだのが成宮だった。すると田中からパスを受けた成宮がコースを狙ったミドルシュートを放つ。この一撃がゴールネットに突き刺さり、これが決勝点に。守備では高い位置でカウンターの芽を徹底して摘み取り、今季14試合目の無失点を達成した。
続く29日の広島戦で3-2の勝利を収めたINACは、現在2位の三菱重工浦和レッズレディースと勝点9差。延期分で広島と再び対戦するINACは、引き分け以上で優勝が決まる。
成宮は新潟戦のあと、力強く語っていた。
「優勝が近づいてきているというプレッシャーはありますが、それを味わえるのは私たちだけ。いい緊張感を持ってプレーできています。前線、ワイドの選手は個で打開できる選手が多くてそこに頼りがち。でもコンビネーションも増えてきたので細かいところが合ってくれば……」
そのように勝点を積み重ねるなかでも、前線の連携に改善の余地を感じ取っていた。
雰囲気はいい。ただホームで連敗は阻止したい広島も意地を見せるに違いない。
あとはやれることをやり切るだけ――。初代WEリーグ・チャンピオンは目の前だ。
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[取材・文:早草紀子]