「経済的な理由で不可能」日本代表DF板倉滉、シャルケ退団決定。マン・Cからの買取オプション行使せず
板倉滉。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
リーグ31試合出場、1部復帰貢献の板倉「全ての試合、全ての時間が特別。家族の一員になったような気分でした」。
ドイツ・ブンデスリーガ1部への1シーズンでの復帰を果たしたシャルケ04は日本時間6月1日、日本代表DF板倉滉の買い取りオプションを行使しないことを決めたと発表した。板倉の保有権はイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティに一旦戻る。
シーズン序盤にシャルケへ今季末までのレンタルで加入した板倉はセンターバックとボランチの中心選手として、ブンデスリーガ2部31試合・4得点を記録。チームの悲願である1部復帰を支えた。
今回シャルケは日本時間6月1日零時を迎えると同時に公式サイトを更新。「慎重に検討した結果、クラブはこのディフェンシブ・プレーヤーの買い取りオプションを発動しないことを決定した」と発表した。
その理由について、「私たちはもちろん、コウをブンデスリーガ1部のこのチームの一員として見たかったものの、しかしながら経済的な理由によりそれは不可能だった」と、金銭面で条件が折り合わなかったとストレートに綴られている。
強化責任者のルーベン・シュレーダー氏は「簡単に手放したくはありませんが、その(買取)金額はあまりに大きく、設定した来季予算をオーバーしてしまいます。責任者としては、クラブが自由に使えるお金だけを活用するしかありません」と語っている。
一方、板倉は次のようにシャルカーに感謝を伝えている。
「シャルケでプレーを続けたい希望はとても強く、何よりシャルケの皆さんと会えなくなるのは寂しい限りです。しかし、この決定の基本的な枠組みは理解しています。この1年、シャルケで過ごせて、とても感謝しています。シャルケ04は素晴らしいクラブで、一緒に素晴らしいシーズンを過ごせました。私にとって、ヴェルティンズ・アレーナで行われた全ての試合、全ての時間が特別なものでした。家族の一員になったような気分でした」
現地報道によると、買取オプションは600万ポンド(約9億5000万円)(550万ユーロとも言われる)だったと言われる。
板倉にはSCフライブルクなどドイツ複数クラブ、さらにスコットランド1部セルティックFCなどが獲得を検討していると言われる。
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