ジダン、パリSGの三度目オファー「NOと断った」。レアル・マドリードにも配慮か
ジネディーヌ・ジダン氏。 (Photo by Shaun Botterill/Getty Images)
カタールW杯後まで待つ、というスタンスを貫く考え。
フランス代表FWキリアン・ムバッペの2025年までの再契約締結に成功したフランス1部パリ・サンジェルマンだが、懸案とされる新監督の選定を進めていて、クラブとしての“大本命”である元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏に再びオファーを提示した。しかしスペインメディア『アス』によると6月10日、ジダン氏がこの申し出を改めて断ったと報じた。
ムバッペが残留、そしてフットボールアドバイザーにはポルトガル人のルイス・カンポス氏が就任。さらにフランスリーグ制覇を達成したものの、マウリシオ・ポチェッティーノ監督の解任の噂も出ている。複数媒体では、ムバッペの残留条件のが強化責任者レオナルド・スポーツダイレクター(SD)と監督の交代であったとも噂されている。
そして、クラブの絶対無二の目標は、UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)制覇である。それを実現可能なカリスマとして、後任候補の“イチ押し”で、ジダン氏の名前が常に上がってきた。
今回、通算三度目のパリSGからのオファーがジダン氏に提示され、「ここ数日、交渉が行われてきた」。しかも「そのテーブルの上に乗った条件は誘惑されるのに十分なものだった」「移籍に関する完全な権限が与えられる話もあった」と、基本的には申し分ない条件だったようだ。
しかし、フランス代表監督の座の行方を見守りたいというジダン氏は初志貫徹。まずカタール・ワールドカップ(W杯)まで待つという方針を示したそうだ。
カンポス氏は他にも複数の候補者をリストアップしている。それでも絶対的な人気を誇るジダン氏の招へいに、これまでこだわり続けてきたが……。
ムバッペ騒動に揺れたレアル・マドリードの立場を考慮しつつ、パリSGの話にも真摯に耳を傾ける。そのように両者に配慮するあたり、レジェンドであるジダン氏らしいところだ。ただ今回の“拒否”により、パリSGはジダン氏以外との交渉をスタートさせることになりそうだ。
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