パリ五輪、アジア『3.5枠』に決定。U-21日本代表の大岩剛監督「よりハイレベルなチームに」
U-23アジアカップを終えて取材に応じたU-21日本代表の大岩剛監督。取材協力:日本サッカー協会/(C)SAKANOWA
U-23アジアカップを3位で終え大会総括。
[U-23アジア杯 3位決定戦] U-21日本代表 3–0 U-23オーストラリア代表/2022年6月18日18:00(日本時間22:00)/パフタコール・サッカー・スタジアム
ウズベキスタンU-23アジアカップ3位決定戦、U-21日本代表が3-0でU-23オーストラリア代表に勝利を収め、3位で大会を終えた。大岩剛監督が6月19日、オンラインによる取材に応じて大会を総括するとともに、アジア枠「3.5」に決定したパリ・オリンピックに向けて抱負を語った。
準々決勝では23歳以下の韓国代表に3-0と快勝を収めたが、準決勝では同じ21歳以下で構成されたホスト国のU-21ウズベキスタン代表に0-2で敗戦。そしてターンオーバーで臨んだオーストラリアとの3位決定戦は3-0で快勝を収め、勝利で大会を締めくくった。
「(目標は優勝だっただけに)求めていた結果ではなかったですが、数多く試合をこなすことで、一緒に時間を過ごし、チームとして進んでいく道を全体で共有できたと思います。次の活動の機会に生かしていきたいと感じています」
「非常に大会自体がタフで、過酷な条件ではありました。そのなかで選手全員で戦うことによって、トライ&エラーで修正しながら大会を進め、選手だけではなくスタッフを含め、この大会を戦った経験は非常にポジティブなものになったと思います」
そのように語った大岩監督は、パリ五輪に向けて、この公式戦を戦えたことでアジアを勝ち抜くうえでの“基準”を得られたと感じる。
「こうした公式戦をアジアのなかで戦うことは、ここ最近なかったことです。ドバイカップとともに、この大会があるとないとでは大きく違います。しっかり勝ち上がり緊張感のあるなかで戦えた経験を積み上げられました。今後自チームで個人として成長する、いい指針になったと思います」
また、パリ五輪での男子サッカーは、アジアに16チーム中「3.5枠」が与えられることが決まった。3枠がストレートで、あと「0.5枠」はアフリカとのプレーオフに回る。東京オリンピックを経て、次回のU-23アジアカップで、8年ぶりの予選を兼ねて戦う予定だ。
「レギュレーションが決まり、ターゲットが明確になりました。よりハイレベルなチームになりたいと感じています。このアジアカップの中で、年代が上であるレベルの高い相手と対し、自分たちの立ち位置の認識もできました。もっと高いレベルに行きたいですし、逆に自信を持てた部分も多々ありました。引き続きチーム力をアップしていける環境を選手たちに提供していきたいです」
選手たちはこのあとそれぞれ自チームに戻る。ヨーロッパ組はオフを挟んで新シーズンに向けて準備し、Jリーグ組はシーズン終盤戦へ臨む。
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