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【浦和】決勝弾&無失点のショルツ「ブーイングでなくて嬉しかった」。ホームでの3か月ぶり勝利を喜ぶ

浦和のアレクサンダー・ショルツ。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「ここ1か月のチーム状態を知りながらも応援し続けてくれたファン・サポーターの皆さんに勝利を届けられて、本当に良かったです。とはいえ…」

[J1 17節] 浦和 3–0 名古屋/2022年6月18日19:00/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ17節、浦和レッズが名古屋グランパスに3-0の勝利を収め、リーグ10試合ぶりの勝点3を獲得し暫定13位に浮上した。

 岩尾憲のコーナーキックからヘッドで先制点を決めたアレクサンダー・ショルツは試合後、3か月ぶりとなるホームでのリーグ戦勝利に「今日はブーイングでなかったので嬉しかったです」と笑って頷いた。

「(得点シーンについて)セットプレーを含めて相手を分析するミーティングは、皆さんが想像している以上に行っています。今日もその分析のもと、練習で行ってきたのと異なる形からも2点を奪えました。コーチングスタッフとそれを実行した選手たちにとって、とてもいい結果だと思います」

 何より無失点に抑えての勝利をショルツは喜んだ。

「(名古屋対策について)3-0という結果からも、上手くいったと思います。それでもマテウスを筆頭に非常にクオリティの高い個人プレーで危険な場面を作られました。マテウスは2、3人ドリブルで抜くことができる選手です。セットプレーもしっかり準備していました」

「相手を見ることが半分、あと半分は自分たちを向いてやるべきことがありました。今回のホームゲームではその両方に重点を置き、ビルドアップでは相手を引き出し、シャドーの作り出したスペースにボールを付けることを狙いました。今日は智(大久保)が、非常に良かったと思います。このゲームで、私の個人的な問題はなかったですね」

 試合中に加えその値千金のゴールを決めた時、そして勝利の瞬間、埼スタには大きな拍手が響いた。ショルツはそのサポートに感謝した。

「今日はブーイングでなかったことが嬉しかったです(笑)。ここ1か月のチーム状態を知りながらも応援し続けてくれたファン・サポーターの皆さんに勝利を届けられて、本当に良かったです。とはいえ1勝では十分でありません。もっともっと、これからも頑張っていかなけばいけません」

 まさに闘将と言える活躍ぶりを見せた29歳のデンマーク人DFショルツは、そのように静かに語ったが――その言葉は熱かった。

[取材・文:塚越始]

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