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三木谷会長の気になる発言、真意は!?「計画では10年でダントツのトップチームになっている予定だったが…」。ヴィッセル神戸の未来はいかに

2018年5月、加入したイニエスタ(8番)と三木谷浩史会長。(Photo by Buddhika Weerasinghe/Getty Images)

最終節のセレモニー、ファン・サポーターの前であいさつ。「18年」を振り返る。

 11月5日にノエビアスタジアム神戸で開催されたJ1リーグ2022シーズン最終34節、ヴィッセル神戸対横浜F・マリノス戦の試合後のセレモニーで、神戸の三木谷浩史会長(楽天グループ 代表取締役会長兼社長 最高執行役員)があいさつに立ち、サポーターとスタッフに協力を呼び掛けるスピーチを行った。

 その内容を振り返ると、試合翌日のSNSでの“素晴らしい18年間をありがとう。ヴィッセル愛している”という英語のメッセージとも、いろいろリンクしてくるようである。

 三木谷会長はまずアウェー側のゴール裏席を向いて、3-1で勝利でリーグ優勝を決めた横浜FMのファンとサポーターそして選手へ、「Jリーグ優勝、本当におめでとうございます」とリーグ制覇をたたえた。

 続いて「今年は我々ヴィッセル神戸にとって、大変厳しい1年になりました」と切り出して、神戸のファンとサポーターへ次のように語りかけた。

「皆さんにこうして話す機会は、あまりないかもしれないので――」そのニュアンスも少し気になるところだが、三木谷会長は2003年、神戸市職員から「ヴィッセル神戸を引き受けてほしい」という話があり、最初は楽天グループの本社は東京にあり難しいと思っていたものの、引き受けなければヴィッセル神戸が消滅する――という事実を聞かされたことを想起する。

 それから熟考した末、ヴィッセルの運営に携わると決断。2004年にクラブの会長職に就き、「まず個人として(会長を)引き受けて、早くも18年が経ちました」。

「当初の計画では、10年後にはダントツのトップチームになっている予定だったんですけれども、残念ながら私どもの力が足りなくて、J2にも2回落ちました。でもこの18年間、確実に発展してきたのかなと思います」

 そのように“18年”という歳月を繰り返している。

 そして来季再びJ1で戦えることになり、次のようにサポーターとスタッフに呼び掛けて締めくくった。

「今年は厳しい結果になりましたが、これからもスタッフが一丸となって頑張ってくれると思います。みんなでヴィッセル神戸を盛り上げていきましょう。ありがとうございました」

 そうした言葉には、どのような真意があったのか。今季は一時最下位に低迷したものの、復帰した吉田孝行監督のもと終盤の猛スパートにより11勝7分16敗の勝点40、リーグ13位でフィニッシュした。

 来季はJリーグを代表するだけでなく世界のスーパースターである元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの契約ラストイヤーを迎える。やや閉塞感のある日本のサッカー界を盛り上げていくためにも、三木谷会長の力が間違いなく必要になるが――。

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