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【神戸】三木谷会長“続投宣言”「正直僕がマイナスなのかなと思ったが…」「このクラブが家」「格好悪くてもいい、戻ってきました」

ヴィッセル神戸のサポーター。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

『一期一会』をキーワードに、「一つのこと、一つの機会、一つの出会いを大切にできない人は、大きなことを成し遂げられないと思います」。

 J1リーグ ヴィッセル神戸の三木谷浩史会長が5月23日、いぶきの森球技場を訪れ、全体練習前に全選手・スタッフを前に、「僕らにとっては、このクラブが家」「このままやり続けるのも格好悪いのかもしれないけれど、格好悪くてもいいと思い、戻ってくることにしました」と語り、『一期一会』『覚悟』といった言葉を用いて、「もう一回、一生懸命やろうと思いました」と、『会長』としての不退転の決意を示した。そのミーティングの模様が、ユーチューブの三木谷氏のチャンネルで限定公開されている。

 先日の湘南ベルマーレ戦では試合終了間際ラストプレーのアンドレス・イニエスタの直接FK弾が、武藤嘉紀のハンドのファウルで取り消しに。悪い流れを断ち切れず、1-2で敗れた。神戸は現在リーグ戦1勝4分9敗(10得点・21失点)の勝点7で最下位に低迷している。

 そうしたなか、今回クラブ(楽天ヴィッセル神戸株式会社)のオーナーでもある三木谷会長が練習場を訪問。楽天グループと同様に、ヴィッセル神戸もゼロからのスタートであったと振り返り、「1分間、自分のサッカー人生を振り返ってみてください」と黙考の時間を設けた。すると三木谷会長は時折涙をこらえながら、日本を代表する数多くの選手たちを前に恐縮だがと語ったうえで、改めて自分の考えを口にした。

「中途半端に僕がこのクラブに関わっていることが、正直マイナスなのかなと思っていました。『一期一会』という言葉があります。一つのこと、一つの機会、一つの出会い、そういうものを大切にできない人は、大きなことを成し遂げられないと思います。ファンの方からいろんな言葉をいただき、もう一回、一生懸命にやろうと思いました」

 また、ヨーロッパでプレーしたい、日本代表で活躍したいなど、選手それぞれに夢や目標があるかもしれないが、「僕らにとって、このクラブが家です」と、“VISSEL KOBE”が拠り所であるのだと訴えた。

「(この低迷も)皆さんにとっても、今サッカーをやっているのは何のためなのか。もう一度考えるいいチャンスなのかなと思います」

 そのうえで全員が一生懸命に戦っていると理解を示しながら、「『次の試合がある』という以上に『次の一戦に全てをかける』という思いでやってほしいです」と呼びかけた。そして三木谷会長自身も「覚悟」という言葉を挙げ、「このままやり続けるというのも格好悪いのだけれど、格好悪くてもいいと思い、戻ってくることにしました」と、再びクラブの運営にも携わっていく考えを示した。

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