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最年長の塩田仁史に新人の伊藤淳樹も「浦和は流経王国」。宇賀神友弥は宮本優太の“大物ぶり”に苦笑い

沖縄キャンプで練習する浦和の宇賀神友弥。(C)URAWA REDS

“ナンバー9”武藤雄樹、マネージャーまでトップチームに6人!

 J1リーグ浦和レッズのDF宇賀神友弥が1月28日にオンラインの取材に応じ、リカルド・ロドリゲス新体制下でのこれまでのトレーニングの手応えとともに、今シーズンの展望など様々なテーマについて語った。

 そのなかで流通経済大学の卒業生のメンバーについて質問をした。

 最年長の塩田仁史、新人の伊藤淳樹が今季加わり、さらに来季加入の内定している宮本優太、そして浦和の一時代を築く武藤雄樹と宇賀神、さらにはマネージャーの敏浩氏とトップチームには、様々な世代の6人が揃う“一大勢力”になった。

 宇賀神は浦和ユースからプロ入りへの一縷の望みを託して2006年に流経大に進み、そこから這い上がり、フォルカー・フィンケ監督時代、特別指定選手を経て浦和加入を果たした。そして宇賀神の世代あたりから、流経大出身の選手はJ1・J2のレギュラークラスが一段と増加し、宇賀神は日本代表としてもキャップを刻んだ。

 その宇賀神が入学する2年前、2004シーズンからFC東京に進んでいたのが塩田だった。流経大が強豪の道を切り開いて行く最初の世代にあたる。

「入れ替わりだったので大学時代には絡んでいませんでしたが……。塩田さん、もうおじいちゃんですね」

 ちょうどそのタイミングで通りかかった今年40歳の塩田から「また何か文句か!」と笑顔で話しかけられ、宇賀神は続けて言った。

「ただ、塩田さんたちがいなければ、僕たちもそうですし、今の流経はありませんでした。塩田さんや阿部吉朗さん(FC東京、湘南ベルマーレ、ジュビロ磐田、松本山雅FCなどでプレー)という存在がいたからこそ、今の自分たちがいると思っています。塩田さんの人柄やプロフェッショナルな行動は、すごく尊敬しています」

 宇賀神の1学年下に武藤がいて、そこからは年齢的にかなり離れて、2020年度卒になる伊藤、そして宮本もすでに昨季から練習に参加している。大学生活もある宮本だが、このキャンプにも帯同している。

「浦和レッズは流経王国ですね。マネジャーの関さんも入れると、(トップチームに)6人います。とはいえ、ただいるだけでは意味がありません。試合に出て流経出身の選手が活躍することが一番。チーム内での競争もそうですが、同じ流経というなかでも負けないという意識を持ってやりたいと思います」

 宇賀神はそのように切磋琢磨し合いたいと意気込みを示した。

「でも……宮本は特別指定選手(昨季登録、今季も予定。来季加入内定)なのに一回寝坊してきたので、ちょっと先輩として締めないといけませんね!」

 プロ12年目を迎える背番号3はそのように、サイドバックを主戦場にボランチもこなす浦和の新たなダイナモ宮本の“大物ぶり”にも目を細めていた(!?)。

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実戦形式の練習をする浦和の塩田仁史(後方、黄)ら。中央は新加入の金子大毅。(C)URAWA REDS
浦和の武藤雄樹。(C)URAWA REDS
競り合う浦和の伊藤淳樹(左)と関根貴大。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
浦和の宮本優太。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

[取材・文:塚越始]