アーセナル冨安健洋の『察知力』をマンU伝説ガリー・ネビルが称賛「二回あったね」「ソン・フンミンは難しそうだった」
勝利の瞬間、歓喜するアーセナルのアルテタ監督。(Photo by Julian Finney/Getty Images)
ノース・ロンドンダービー、アタッカー陣が華やかな活躍を見せた一方で。
[プレミアリーグ 6節] アーセナル 3-1 トッテナム/2021年9月26日3:30(日本時間27日0:30)/エミレーツ
5万9919人の大観衆で埋まったエミレーツ・スタジアムでの「ノース・ロンドンダービー」、アーセナルFCが3-1でトッテナム・ホットスパーFCに勝利を収めた。『HITC』によると、元マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドの一人であるガリー・ネビル氏がTV放送『スカイ』の解説を務め、アーセナルの右サイドバックとしてフル出場した、日本代表DF冨安健洋のパフォーマンスを称賛したそうだ。
何よりガナーズにとって痛快なのは、そもそもこの夏の移籍期間、冨安獲得を本命視されていたのがトッテナムだったこと。ところがスパーズは最終盤でFCバルセロナからブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルを獲得することを決断。そうして空いた冨安を、マーケット最終日、アーセナルが迎え入れた。
ネビル氏は「トッテナムのその“決断”を、アーセナルはとても喜んでいるだろう」と皮肉ったそうだ。
そして試合では、先制点を決めて2点目をアシストした21歳の「10番」エミール・スミス・ロウ、2ゴール目を決めたエースのピエール=エメリク・オーバメヤン、そして試合を決定づける3点目を奪ったブカヨ・サカと、アタッカー陣が華やかな活躍ぶりを見せた。
そうしたなか、ネビル氏は冨安の「察知力」を評価している。
ネビル氏は何度か対峙した韓国代表FWソン・フンミンへの対応について、「非常に守備がタイトで、前へ向かわせなかった。ソン・フンミンも難しいと感じていた」と評価する。
また試合終盤、1点を返して息を吹き返したスパーズが、怒涛の猛攻を展開。試合終了間際には、ルーカス・モウラの放ったループシュートを、GKアーロン・ラムズデールが辛うじて触りクロスバーに当たった。
するとそのルーズボールに対し、素早くカバーした冨安がクリアをして難を逃れた。
ネビル氏はこのプレーを気に入り、「日本のエースは特別な称賛を受けるべきだ」と語ったそうだ。こうしたピンチ直後のこぼれ球を、冨安が二度処理していたと言い、「これは非常に価値のある特性だ」と褒めたそうだ。
若く勢いのある選手が数多く揃う。そうしたなか、ふとした問題点に気付き埋められる冨安の「察知力」が、ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルにぴったりフィットしている。マンUを支えたネビル氏はアーセナル3連勝の要因の一つに、22歳のサイドバックの加入効果を挙げていた。
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[文:サカノワ編集グループ]