徳島サポーターの違反行為で岸田社長謝罪「行為者に対し厳正に対応」。湘南、涙のセレモニーに水を差す
徳島ヴォルティスのエンブレム (C)SAKANOWA
オリベイラに捧げる山口監督のスピーチ中に声を詰まらせると、一人が大声で「敬意を欠いた発言」を繰り返し叫ぶ。
[J1 37節] 湘南 0-1 徳島/2021年11月27日14:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグの徳島ヴォルティスは11月29日、公式サイトで「27日(土)の試合における事象に関するお詫び」と題し、37節の湘南ベルマーレ戦での試合後のホームチーム最終戦セレモニー中の徳島サポーターの敬意を欠いた発言と新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに抵触する行為について謝罪した。大声を発していた本人を特定し、厳正に対応するという。
徳島は岸田一宏社長の署名とともに、次のように謝罪している。
「湘南ベルマーレ様の厳粛なセレモニー中に、徳島ヴォルティスサポーターによる『Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン』に抵触するとともに、あまりにも敬意を欠いた不適切な発言がありました。
この事象により、スタジアムでセレモニーに参加されていた湘南ベルマーレのファン・サポーターの皆さま、株式会社湘南ベルマーレ様、関係者の皆さまをはじめ、湘南ベルマーレに関わる全ての皆さまに不快な思いをさせ、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます」
そのうえで「見過ごすことのできない行為」として、行為者を特定したうえで、今後の対応を報告するという。
「本事象は、クラブとして見過ごすことの出来ない行為であり、現在、行為者の特定をおこなっております。 特定された行為者に対しては、厳正な対応をおこないます。
今後の状況については、対応を決定しだいご報告いたします。
改めまして、今回の事象により多くの皆さまに、多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」
この問題は、湘南の今季リーグ最終戦セレモニーで発生。山口智監督がチームを代表してあいさつし、23日にオリベイラが急逝する現実と向き合ってこの日を迎えた選手たちに、もう一度力と勇気を与えてほしいと声を詰まらせて訴えた。
しかしその最中、スタジアムが静まった際、徳島のサポーターが「湘南ありがとう」「湘南バイバーイ」、さらにもう一度「湘南ありがとう」とスタジアム全体に響くように言い放っていた。
今回は湘南にとって、特別なセレモニーであった。その大切な場で、まさに水を差す行為が起きた。
加えて徳島サポーターは前節のFC東京戦でも、「一部の徳島ヴォルティスサポーターによる『Jリーグ新型コロナウイルス感染症ガイドライン』により禁止されている『声を出す応援(チャント、ブーイング)』がありました」として、クラブが同じく公式サイトで謝罪していた。
リーグ2連勝を収めてJ1残留へ望みを託した17位の徳島は12月4日、ホームでの最終節でサンフレッチェ広島と対戦する。引き分けあるいは勝利を収めれば、湘南または清水エスパルスの結果によって、逆転残留を勝ち取れる。
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[文:サカノワ編集グループ]