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PSVで絶好調の堂安律、要因にゲッツェの存在「良い出し手がいると受け手が良くなる」

PSVのマリオ・ゲッツェ。(Photo by Christian Kaspar-Bartke/Getty Images)

「成功を収めた選手。周りを生かそうとしてくれる」

[カタールW杯アジア最終予選 第8戦] 日本 – サウジアラビア/2021年2月1日19:10/埼玉スタジアム

 カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBの第8戦、日本代表対サウジアラビア代表を前に、PSVアイントホーフェンに所属する堂安律が1月29日、オンラインによる取材に応じた。

 2020-21シーズンのドイツ1部アルミニア・ビーレフェルトへの期限付き移籍を経て、今季はエールディジビジへ復帰。すると3トップの右ウイングのレギュラーポジションを掴み、これまでリーグ12試合・3得点・1アシストを記録。チームはアヤックスに2ポイント差の2位につけている。

 昨年12月には眼窩骨折で1試合を欠場した。その状態を問われた堂安は、全く問題なかったと言う。

「骨折した3日後ぐらいには走っていました。肘やボールなど接触が危ないので、最終節を欠場しただけで、フェイスマスクが完成していれば試合に出られて、それが間に合わなかっただけでした。コンディションは全く問題ありませんでした」

 このシーズンはコンスタントに試合に出場し、勝利に貢献してきた。その要因を問われた23歳の堂安は謙遜するように、次のように語った。

「マリオ・ゲッツェをはじめ、後ろにいい選手がいるので、それに生かされている感じがあります。自分がいいプレーをしているという感覚よりも、『(ボールが)出てくるから走っておこう』と行くと、いいボールが来る。出し手が良ければ受け手が良くなり、受け手が良ければ出し手が良くなっていくという関係を築けている。そういう感覚があります」

 ボルシア・ドルトムント時代には香川真司とも黄金期を築き、その後、バイエルン・ミュンヘンでもプレー(再びドルトムントへ復帰)。ドイツ代表として2014年のブラジルW杯決勝で、優勝決定ゴールを突き刺した同国の英雄である。29歳になったゲッツェは、新たな領域に到達している――堂安はそう感じている。

「昔に比べれば派手なプレーヤーではなくなったと思いますけれど、成功を収めている選手であり、欲がなくて全部自分でシュートを打とうとはせず、周りを生かそうとしてくれる選手です。それでやりやすいかなと思っています」

 そのように自身の好調の背景に、“ゲッツェ効果”を挙げていた。

 日本代表では、右ウイングは伊東純也がレギュラーの地位を築く。レフティである堂安は、そこに変化を加えられる貴重なアタッカーとなる。W杯最終予選の大一番サウジアラビア戦では、勝負どころ、あるいは試合を決定づける……そんな痺れる一発を期待したい。

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[文:サカノワ編集グループ]

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